【春の季語】初音

【春の季語=初春(2月)】初音

初音といえばミクであるが、俳句ではその年初めて聞く「」の鳴き声をいう。

」は、夏の「時鳥」、秋の「」と同様に、昔より愛でられてきた。

梅の花の蜜を吸いにくるので、「」が定番の図柄である。


【初音(上五)】
初音てふ一途なるもの聞きとめし 渡辺健

【初音(中七)】
声きつと初音のみなる避難地区 大牧広
録音のやうな初音のなかにゐる 宮本佳世乃

【初音(下五)】
手鏡をふるひたたせる初音かな 八田木枯
観音の胎内にゐて初音聞く 柏原眠雨
聞きとめしことまなざしに初音かな 片山由美子
風柔らかくやはらかく初音聞く 稲畑廣太郎
鎌倉の立子の空を初音かな 津川絵理子


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】


関連記事