【新年の季語(1月)】初笑
新年となって初めて笑うこと。「笑初」とも。
歴史的仮名遣いだと「初笑ひ」。「ひ(い)」を送らないこともある。
【初笑(上五)】
初笑深く蔵してほのかなる 高浜虚子
初笑ひゆゑの涙と思はれず 鷹羽狩行
初笑どつと起こりぬ壁の中 津川絵理子
初笑ひ子どもが本にかぶり付き 西村麒麟
【初笑(中七)】
【初笑(下五)】
おほどかに且朗かに初笑 高浜虚子
病人と思はれぬほど初笑 中田みづほ
赤ん坊に今か今かと初笑 長谷川櫂
重い簞笥送られてくる初笑 冬野虹
可笑しいと思ふそれから初笑 岡田一実
人ごみに流されながら初笑 松本てふこ