【新年の季語】ひめ始

新年の季語(1月)】ひめ始

1月2日の行事。一般には、その年になって初めて夫妻などが性交することと認識されているが、もともとは正月に軟らかく炊いた姫飯を食べ始める日とも、「飛馬始め」で馬の乗り初めの日とも、「姫糊始め」の意で女が洗濯や洗い張りを始める日ともいわれている。俳句では、男女の新年の交わり(「秘め」または「姫」)として詠まれるのが一般的である。

歌川国直の艶本「姫始仇初夢」より

【ひめ始(上五)】
ひめはじめ昔男に腰の物 加藤郁乎
姫はじめ闇美しといひにけり 矢島渚男

【ひめ始(中七)】

【ひめ始(下五)】
神の代は星近からむひめ始 秋元不死男
日の丸の闇に垂れゐる姫始 吉田汀史
ワインロゼほのかに残り姫始 斉藤すず子


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