【夏の季語=三夏(5月〜7月)】アイスクリーム
牛乳や生クリームなどの乳製品を主原料に、糖類や卵、香料などを加えて、撹拌しながら冷やして凍らせて作る「氷菓子」(=「氷菓」)のこと。日本の法律では、乳固形分15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)のものと定義されている。柔らかいものは「ソフトクリーム」と呼ぶ分けられる。
日本初のアイスクリームは1869年(明治2年)、遣米使節団のメンバーであった町田房蔵がアメリカへの渡航歴のある出島松蔵から製法を教わり、横浜の馬車道通りに開いた「氷水屋」で製造・販売した「あいすくりん」である。当時はとてつもなく高価な食べ物であった。
正岡子規の『病牀日誌』には、明治28(1895)年6月20日にアイスクリームを食べた記録が残っている。残された手紙には、「一匙のアイスクリムや甦る」「持ち来るアイスクリムや簞」という二つの句が添えられいた。
【アイスクリーム(上五)】
アイスクリームおいしくポプラうつくしく 京極杞陽
【アイスクリーム(中七)】
牛をみてアイスクリーム舐めてをり 加藤節江
【アイスクリーム(下五)】