【秋の季語】稲光

【秋の季語=三秋(8-10月)】稲光

稲妻」のこと。〈いなびかり北よりすれば北を見る〉(橋本多佳子)という俳句がとっても有名。


【稲光(上五)】
いなびかり北よりすれば北を見る 橋本多佳子
稻光 碎カレシモノ ヒシメキアイ 富澤赤黄男
いなびかり生涯峡を出ず住むか 馬場移公子

【稲光(中七)】
実篤の書にいなびかりつづけざま 細見綾子

【稲光(下五)】
水中に轍ありけりいなびかり 飯島晴子
家ぢゆうの柱のうらの稲光り 八田木枯
うなじてふ寂しきところ稲光 栗林浩
山裏に大鬼遊ぶ稲光 小島健
皿洗う水は流れていなびかり 五島高資


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