コンゲツノハイク【各誌の推薦句】

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年12月分】


毎月が俳句年鑑! 前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から「(最大)7句」を推薦いただき、掲出するコーナーです。このページの句のなかから、推しの一句を選んでご鑑賞いただく読者参加型コーナー「コンゲツノハイクを読む」、12月20日締切です。どなたでもご参加いただけますので、詳しくはリンク先をどうぞ。来月分のコンゲツノハイクについては、こちらのフォームからご投稿ください


コンゲツノハイク 2023年12月
(2023年11月刊行分)

今月の参加結社☞「秋草」「いには」「いぶき」「伊吹嶺」「炎環」「円虹」「海原」「火星」「かつらぎ」「河」「樺の芽」「銀化」「銀漢」「櫟」「里」「澤」「秋麗」「青山」「鷹」「たかんな」「橘」「田」「天穹」「南風」「濃美」「ふよう」「ホトトギス」「街」「松の花」「むじな」「森の座」「雪華」


「秋草」(主宰=山口昭男)【2010年創刊・兵庫県神戸市】
<2023年12月号(通巻168号)>
金木犀罠の如くに匂ひ立つ 山口昭男
猪がまはりの闇を連れまはす 野名紅里
ものかげの何かが落ちて九月かな 鬼頭孝幸
榛の木のつめたきにほひ敬老日 藤井万里
腕章の人来て蘆を刈りはじむ 水上ゆめ
菊膾食ふは紙屋の主人かな 村上瑠璃甫
草の香の濃くなつてきし踊かな 山口遼也


「いには」(主宰=村上喜代子)【2005年創刊・千葉県八千代市】
<2023年12月号(通巻183号)>
白帝や空見上ぐれば口開く 村上喜代子
手術後の心の治療秋の空 小倉 進
秋暑し元気な人にもらふ鬱 吉野まつ美
居酒屋のほろ酔ひセット秋の昼 佐藤美智子
惜別の握手に力木の実降る 原田 功


「いぶき」(共同代表=今井 豊・中岡 毅雄)【2018年7月創刊・兵庫県明石市】
<2023年11月号(通巻22号)>
風鈴やさらりと触れし死後のこと 中岡毅雄
病む我にカンナはどこまでも勇気 今井豊
遺伝子も捩子も螺旋や梅雨の闇 三島広志
タッパーの四角いむ空気かたつむり 森尾ようこ
爆音の消えたる日なり西瓜切る 村上敏子
蟬時雨シャワーヘッドに我の顔 名本沙世
老鶯や清流を飲むごとき蕎麦 田中櫻子


「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】
<2023年11月号(通巻305号)>
すつぽんの啼かむと月をあふぎたり 河原地英武
鉢植ゑのオリーブに実の十粒ほど 栗田やすし
思ひきり叩くパン生地秋暑し 伊藤克江
飛び込んで祖母クロールと背泳ぎと 加藤剛司
てんとむし洗濯籠の子の白衣 朝倉淳一
初秋の水散らかして洗ふかほ 山田万里子
悪役の付け鼻高き夏芝居 小川剛史


「炎環」(主宰=石寒太)【1989年創刊・埼玉県志木市】
<2023年11月号(通巻521号)>
低く墜つ賢治の墓へ秋の蝶 石寒太
犬の耳ずれて垂れをり盆の月 久保たんぽぽ
遺されし未完の画布に月明り 谷村康志
行き先を決めず出発ねこじゃらし 根岸幸子
戒名の読みのつまづく盆の僧 岡本葉子
一日を律儀にたたむ芙蓉かな 永野 宙
いとど飛ぶ厨の暗き定位置へ 秋山裕美


「円虹」(主宰=山田佳乃)【1995年創刊・兵庫県神戸市】
<令和5年12月号 第348号>
葛咲けりあらぬところにありし径  久本照代
ふと語る人生論や夜学の師  宮尾正信
宿を出る朝の鈴の音秋遍路  津田弘月
ことことと二百十日の五目豆  中田倫子
梨売の声きつぱりと太鼓判  伏木陽子
一房の葡萄ゆたかにてのひらに  中村高士
酒一本提げて岬の名月を  小倉靑岳


「海原」(代表=安西篤)【2018年創刊・千葉県市川市】
<2023年11月号(第53号)>
水臘樹の花父の手帳の小さき旅 安藤久美子
白雨ですぼくを象る僕のシャツ 大沢輝一
真葛原二人いること気球のこと 川田由美子
白湯のごと祖父の正調ゆすらうめ 松本勇二
ゆうがおや訃報のだんだんと水音 宮崎斗士
拗らせてはしびろこうでゐる薄暑 柳生正名
向日葵の正しく生きて棒暗記 山谷草庵


「火星」(主宰=山尾玉藻)【1936年創刊・大阪府大阪市】
<2023年11月号(通巻1006号)>
雁が音や箱階段の環の数 山尾玉藻
椋鳥やバスの吐き出す宵の顔 坂口夫佐子
落日のひかり返しぬ秋の蛇 湯谷良
あきらめし頃に沸く知恵草の花 蘭定かず子
終戦日天地返しの土被り 山田美恵子
陶枕の牡丹にかかるおくれ髪 五島節子
風呂場の黴落とす八月十五日 藤田素子


「かつらぎ」(主宰=森田純一郎)【1929年創刊・兵庫県宝塚市】
<2023年11月号(通巻1127号)>
行衣干す堂に初秋風を知る 森田純一郎
梅雨不調ひとたび捨てし杖を又 平田冬か
銀漢を仰ぎてひとりにはあらず 村手圭子
黙想の遍路砂絵に佇めり 大北 穆
降るやうな星を見たくてキャンプ張る 小林恕水
登山杖返せば手持無沙汰かな 古谷多賀子
生りすぎの課長の胡瓜配らるる 荻野隆子


「河」(主宰=角川春樹)【1958年創刊・東京都新宿区】
<2023年11月号(通巻780号)>
梨を剥く家族といふは何だらう 角川春樹
いたづらに拾ふWi-Fi昼の虫 鎌田俊
老体に一人前の日焼跡 林祐子
墓地といふ私有地に秋立ちにけり 宮京子
八月や巨体ずしんと在るごとし 浜谷栄子
蚊帳吊草遠き日の少年の默 石工冬青
鏡文字蜜柑が語り掛けてくる 愛知けん


「樺の芽」(主宰=粥川青猿)【1967年創刊・北海道帯広市】
<2023年12月号(通巻565号)>
シャッターに残暑の影の折れ曲がる 粥川青猿
迂闊にも仮面を捨てた青蛙 江波戸明
我が五体杖が支える破れ蓮 中島土方
鰯雲インターホーンが鳴ってゐる 三浦斗久舟
ゐのこづち浅き睡りに落ちてくる 鎌田文子   
朝顔やいつかは終る歯を磨く 松原静子
竜胆を手折れば晴るる蝦夷の空 疋田英子


「銀化」(主宰=中原道夫)【1998年創刊・東京都港区】
<2023年12月号(通巻303号)>
朝顔が日記のすべてだつた頃 大槻寿一
無花果は断面を見てから食べる 田口武
コスモスはいつも動画の中にゐる 籬朱子
鈴虫の鈴の風呂敷包みかな 菅敦
質草は己のうろこ竜淵に 菅野恵美子
競歩とは男根(ファルス)もみくちや秋うらら 本松放散
秋日傘けふは玉子の特売日 高埜健蔵



銀漢(ぎんかん)」(主宰=伊藤伊那男(いなお)【2011年創刊・東京都千代田区】
<2023年12月号(通巻154号)>
金継ぎのごと毛野国の稲光 伊藤伊那男
水澄みて近江八景定まりぬ  中野堯司
添状に父の忌のこと母の柿  中山桐里
情つ張りの血脈滾る立佞武多  萩原陽里
虫の音や枕草子へ指しをり  池田桐人
木の実降る蝦蟇の膏の口上に  瀬戸紀恵
子規庵に鶏頭数へ直しゐる  武井まゆみ


「雲の峰」(主宰=朝妻力)【1989年創刊・2001年結社化・大阪府茨木市】
<2023年11月号(通算389号)>
新涼や石敷を来る沓の音  原茂美
灯火親し文机といふよりどころ 宇利和代
天かすにうどんの沈む敗戦忌 春名あけみ
切手盆の埃を拭ふ盆用意 柏原康夫
天高し予行練習続行中 浅川悦子
酔芙蓉えんなか走る水の音 中村克久
鯛の鯛探し当てたる敬老日 藤原俊郎


「櫟」(主宰=江崎紀和子)【1993年創刊・愛媛県東温市】
<2023年11月号(通巻362号)>
海いろのゼリーを抱きて兜虫 櫛部天思
エメラルドグリーン滝つぼは魔物 三瀬直子
行く夏やインド更紗の鳥と花 北島倫子
野馬懸の神事最中の馬糞かな 種谷良二
縞馬の縞無き影や炎天下 進藤三保子
葛の花こはれやすきは自尊心 末次朗
ソリストは背中で聞かせ夜の秋 光平朝乃


「里」(代表=島田牙城)【2000年創刊・兵庫県尼崎市】
<2023年11月(通巻218号)>
ボリボリと尻を引つ掻き冬に入る 加藤節江
信濃路の雨ざかざんと新豆腐 叶 裕
天の川更けて煙突残りたる  川嶋ぱんだ
はやばやとよろめきぐせのある案山子 黄土眠兎
冬の星さうか猪木は死んだのか 木野清瀬
オリオンの母です金がありません 木野俊子
十三夜トロイメライの旋律を 小暮沙優


「澤」(主宰=小澤實)【2000年創刊・東京都杉並区】
<2023年11月号(通巻284号)>
夏の野や巨石L字にならべある 小澤實
アニキサス光るUVライトに鯖照らせば オオタケシゲヲ
解けつつ絡みつつ蛇つるみけり 木内縉太
生理管理アプリ「終了」を押す秋日和 平嶋さやか
花野行く穂のある草を扱きつつ 山口土器
釣り人の泳ぎ出したり川に入り 天野正子
ベビーカーに固定ハンディー扇風機 栗山節子


「磁石」(主宰=依田善朗よだぜんろう【2021年1月創刊・埼玉県蓮田市】
<2023年11・12月号(通巻18号)>
涼しさや北に影置く組井筒 依田善朗
羅の白きを映すピアノかな 角谷昌子
風鈴やきちんと暮らしてゐて淋し 近藤陽子 
菜箸の長さ揃はぬ残暑かな  黒澤麻生子
三伏の個売りの卵色違ふ   篠崎央子
初めてのサイダー顔の破れさう 山田牧 
河童忌の目力つよき古書店主 飯田冬眞 


「秋麗」(主宰=藤田直子)【2009年創刊・神奈川県川崎市】
<2023年11月号(通巻158号)>
砂風呂に顔を残して寝待月 藤田直子
進べき道はこの道迢空忌 田中康雄
秋草の剣を持てばもう無敵 石井洽星
夕虹をなぞりし指を胸に置く 河合都志子
ラムネ飲みいつとき縒りを戻しけり 後藤浩也
梨食めば夜空の少し広ごれり 山田蹴人
女ひとりサウナに入りて星祭 渡辺鮎美


青山せいざん」(主宰=しなだしん)【1982年創刊・神奈川県横浜市】
<2023年11月号(通巻492号)>
昨日より今日今日より明日や菊日和 山崎ひさを
顔見世や雪崩れのごとく役者の名 しなだしん
水鳥のみづいろの嘴美しき 井越芳子
海風や裕次郎忌の砂灼けて 山本洋子
嘶ける姿に飾り茄子の馬 東畑孝子
盆踊ふるまひ酒に松の塵 梅崎はつを
夏の夜や千年前の星とゐる 神戸美沙子


「鷹俳句会」(主宰=小川軽舟)【1961年創刊・東京都千代田区】
<2023年12月号>
毬割れて栗三尊のふつくらと  小川軽舟
身に入むや記念写真の生残り 布施伊夜子
夕焼見て言ふいつかとかきつととか 南十二国 
がうがうと大樹の梢月明裡  景山而遊
川の匂ひ海に辿りて鮭来る  筒井龍尾
辻々に聖書の言葉秋出水  安齋文則
生き甲斐の我が家の松の良夜かな 髙安美三子 


「たかんな」(主宰=吉田千嘉子)【1993年創刊・青森県八戸市】
<2023年11月号(通巻371号)>
たてがみとなりて龍飛の花薄  草野力丸
妻の荷へメトロ路線図夜の秋  奥田卓司
束ぬれば寂しき嵩や草の花  小泉靜子
手にのせし空蟬紙の音すなり  野村英利
鈍角に物みな見ゆる残暑かな  日下里四
踊る手の掴んで放す鄙の空  安田勝寿
よく焼けし子らは声まで日焼せり  類家直子



たちばな」(主宰=佐怒賀直美)【1978年創刊・埼玉県久喜市】
<2023年12月号(通巻552号)>
逢ひたしと思へば風に赤蜻蛉 大寺千恵子
秒針の平らに回りたる白露 沼尾將之
転た寝の夢は有耶無耶獺祭忌 松尾紘子
蓑虫の負ひ目ひとつにぶら下がり 髙田良子
丁字路を曲がれと芋の猫車 野村のり恵
おほかみがばあばに化くる夜長かな 羽谷一美
鬼ごつこの鬼はばつたを追ひかけて 小林弘和


「田」(主宰=水田光雄)【2003年創刊・千葉県市川市】
<2023年12月号(通巻249号)>
蟬の穴指入れてみて生温し 井上圭子
極暑の地球ひと少しづつ壊れゆく 真田えい子
もろこしを折る音ひびく夜明かな 佐藤千恵子
天井に風ゆきわたる夏座敷 フォーサー涼夏
観覧車そろそろ月にたどり着く 草子洗
勝負師のかほしてをりぬ生身魂 笠原小百合
青空の広さに開き登山地図 上野犀行


「天穹」(主宰=屋内修一)【1998年創刊・東京都渋谷区】
<2023年12月号(通巻310号)>
どの向きの風も捉へて秋桜 山口美智
軒に干す日本手拭萩の宿 籠田幸鳴
秋といふ文字に火のある残暑かな 川手和枝
一匹づつ退治軍手の草虱 立道すみ女
作業着の袖口黒き夜学生 藤原基子
着崩れを水もて直す菊師かな 島田道世
夫婦岩に子岩孫岩秋うらら 斉藤雅はる


南風(なんぷう)」(主宰=村上鞆彦(ともひこ)【1933年創刊・東京都葛飾区】
<2023年12月号(通巻961号)>
鏡拭いて秋の暑さを逃れをり 宝谷昌子
北窓のひかりの中に秋果置く 岡原美智子
登高や子は東西に別れ住み 新治 功
葦とゐて葉月の雲を流しけり 板倉ケンタ
豊年のすずめの空の暮れにけり 宮本 菫
欠けてゐるところ真白き菌かな 大熊光汰
神様のかたち問ふ子や冬の水 ばんかおり



「濃美」(主宰=渡辺純枝)【2009年創刊・岐阜県岐阜市】
<2023年12月号(通巻177号)>
銅鐸を打つや秋風とよむらん 渡辺純枝
八千草をくなどの神に一摑み 森あら太
大空のどこかが豪雨油照 石井忠雅
数学の好きな少年稲の花 鈴木豊子
八月の言葉のやじり胸ゑぐる 石本玲子
提灯のぼんやり暗し地蔵盆 竹中幸男
触れ合ひし腕輪と念珠墓詣 青山勢津子


「ふよう」(主宰=千々和恵美子)【2005年創刊・福岡県遠賀郡】
<2023年11月号(通巻105号)>
珈琲を淹るるや霧に灯を点し   千々和恵美子
青年のきれいなお辞儀秋高し   渡辺味蕾
波寄するやうに笛の音秋祭   門坂悦代
靴先の童心となる花芒   藤本真弓
滑翔の鳶が咥へし穴まどひ   小森圭以子
オープンカー止めて二人の月の宴   村上智恵子
風速0空一面の鰯雲   宮﨑賢治


「ホトトギス」(主宰=稲畑廣太郎)【1897年創刊・東京都千代田区】
<2023年12月号(通巻1524号)>
草いきれをさめて風の立ち上がる 稲畑廣太郎
瑠璃色の空の欠片や夏の蝶 涌羅由美
覚えある香水の名を言ひ当てる 赤松雅人
日焼して草の匂ひを付け帰る 杉森大介
マンゴーの香やラハイナへ思ひ馳せ 荒川裕紀
名人の技受け継いで飛ぶ草矢 池末朱美
立秋の空へ白球消えゆけり 木村直子


「街」(主宰=今井聖)【1996年創刊・神奈川県横浜市】
<NO.164>
違反車としてコスモスへ導かる   今井聖
スライスレモン乗せる記憶の断片に 石川暘子
下着めくレースのカーテン月眩し  木村厚子
満月を見るA4を筒にして     草野早苗
用意からドンの間の秋澄めり    小久保佳世子
地球儀に夏帽被せて入院す     鈴木明寿
天使魚の襞の奥まで照らされて   松野苑子


「松の花」(主宰=松尾隆信たかのぶ【1998年創刊・神奈川県平塚市】
<2023年11月号(通巻311号)>
ゆつくりと残暑の浜に消ゆる泡 松尾隆信
おしろいやサーフボードを磨きをる 櫻井波穂
爽気満つ誓子自筆の十二の句 松田知子
八月や書店の棚の一冊を 小瀬村都
蟻登りくる甘くない腕なれど 瀧谷弥可
はるかなる時間差で置く精霊舟 森脇由美子
父よりも母よりも生き墓洗ふ 宮之原敏恵


「むじな」(発行人=浅川芳直)【2017年創刊・宮城県名取市】
<2023年(通巻7号)>
ナイターに思ふ君との樹形図よ うにがわえりも
黒葡萄陰を押し付け合つてゐる 遠藤史都
納豆の辛子余りぬ花曇  大崎美優
囀りの散らばっている万華鏡 菅原はなめ
みな荷物多し今川焼の列 竹内優
芒ひとつもって先頭あるきたい 西野結子 
寂しさに臍は窪みぬ青田風 吉沢美香


「森の座」(代表=横澤放川)【2017年創刊・東京都文京区】
<2023年11月号>
うかうかと生きてゐるから威銃 横澤放川
回天の志士達の墓四葩風 矢須恵由
虫を聴く根の国へゆく道すがら 小林收
炎ゆる日の揺るがぬ山河草田男忌 高井まさ江
石みっつつめばお地蔵川施餓鬼 宮坂恵子
観天望気さも大漁の鰯船 津川好日子
今日の日の芋殻三本清らなり 土濃塚まり


「雪華」(主宰=橋本喜夫)【1978年創刊・北海道旭川市】
<2023年12月号>
黒葡萄昼間を仮の星として 鈴木総史
ひたすらに瑕疵(バグ)潰しゆく夜業かな 藤原ハルミ
一灯式信号の沖すすき原 村一草
秋灯に湯引の鱧の白さかな 中村みずほ
果樹園の昼深き頃威し銃 籬朱子
旅へ出るやうに入院秋の蝶 三国眞澄
猫探すちらし三日目雁渡し 小山内杏



【次回の投稿のご案内】

◆応募締切=2024年1月5日
*対象は原則として2023年12月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください

◆配信予定=2024年1月10日

◆投稿先
以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/



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