【秋の季語】撫子


【秋の季語=初秋(8月)】撫子

一般には、ナデシコ科ナデシコ属の「カワラナデシコ」の異名を指すが、季語としては「立秋」以降に咲くナデシコ属の植物の総称である。「秋の七草」のひとつにも数えられている。類似の「石竹」や「常夏」は、夏の季語とされる。

荒木田守武の〈撫子や夏野の原の落し種〉は、都から離れた場所に咲く可憐な撫子を「(高貴な人の)落し種かもしれぬ」と見立てている句だが、正岡子規は「古池の句の弁」のなかで俳諧における典型的な「擬人法」の一例として取り上げている。


【撫子(上五)】
なでしこよ河原に石のやけるまで 上島鬼貫
撫子の早早咲きて終りけり 松崎鉄之介
撫子やかごめかごめの輪の膨る 武田花果
撫子を斧もて削るごとくせよ  長谷川櫂
撫子や母になるてふ娘の手紙 藤井啓子

【撫子(中七)】
酔うて寝むなでしこ咲ける石の上  松尾芭蕉

【撫子(下五)】

【自由律】
かんずめのかんに撫子さして当分ご滯在ですか 荻原井泉水


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