【秋の季語=三秋(8月〜10月)】爽やか
「残暑」が過ぎて気温も下がると、おのずと風も乾燥してくる。
心地の良い「秋風」が吹くと、ずいぶんと秋らしさを感じる。行楽などにも向いているシーズン。
もう少し冷えを感じるようになってくると「冷やか」となる。
歴史的仮名遣いだと「さはやか」。
【爽やか(上五)】
爽やかに夜雨の残りし草の上 松瀬青々
爽やかに宿立ち出でて飛橋かな 原石鼎
爽やかに山近寄せよ遠眼鏡 日野草城
爽やかやとろりとすするトマト汁 日野草城
さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨
爽かや何かにつけて出て歩く 長谷川櫂
爽やかや腹立つ人が隣の座 辻村麻乃
爽やかに俳句の神に愛されて 田中裕明
爽やかや阿保かと肩を小突かれて 吉田林檎
爽やかや棒高跳びに身を反らし 越智友亮
【爽やか(中七)】
【爽やか(下五)】
ビーフストロガノフと言へた爽やかに 守屋明俊
用すます一つひとつと爽やかに 押野裕