季語・歳時記

【夏の季語】砂日傘/ビーチパラソル 浜日傘

【解説】海水浴場の砂浜での必需品。「ビーチパラソル」というと長いので、俳人はよく「砂日傘」という。たまに「浜日傘」とも。

【関連季語】日傘、海水浴、泳ぎなど。

【砂日傘】
脱ぎ棄ての羽衣ばかり砂日傘   日野草城
影遠く逃げてゐるなり砂日傘   松本たかし
砂日傘さつきの犬がまた通る   波多野爽波
砂日傘ひらき大きな影ひらく    福田花仙
砂日傘三つや朝の地中海      小池文子
砂日傘開けば隠れ竹生島      佐伯哲草
アリバイの足跡消され砂日傘    柴田奈美
ガンジーのような足が出る砂日傘  立川志らく

【浜日傘】
ねむさうな足裏揃へり浜日傘    仙田洋子
肩につく影こそばゆし浜日傘    仙田洋子

【ビーチパラソル】
母つひにビーチパラソルより出でず 中本憲巳

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【冬の季語】おでん
  2. 【秋の季語】秋薔薇
  3. 【冬の季語】寒卵(寒玉子)
  4. 【秋の季語】芋虫
  5. 【夏の季語】夜の秋
  6. 【夏の季語】夏木立
  7. 【冬の季語】待春
  8. 【春の季語】旧正月

おすすめ記事

  1. 冬ざれや父の時計を巻き戻し 井越芳子【季語=冬ざれ(冬)】
  2. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年6月分】
  3. 餅花のさきの折鶴ふと廻る 篠原梵【季語=餅花(新年)】
  4. 神保町に銀漢亭があったころ【第77回】小沢麻結
  5. 沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助【季語=沈丁(春)】
  6. あつ雉子あつ人だちふ目が合うて 西野文代【季語=雉子(春)】
  7. 【春の季語】野遊
  8. 吸呑の中の新茶の色なりし 梅田津【季語=新茶(夏)】
  9. しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子【季語=寒さ(冬)】
  10. おもかげや姨ひとりなく月の友 松尾芭蕉【季語=月(秋)】

Pickup記事

  1. 洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり【季語=ほととぎす(夏)】
  2. 寒卵良い学校へゆくために 岩田奎【季語=寒卵(冬)】
  3. 神保町に銀漢亭があったころ【第129回】朝妻力【最終回】
  4. 【読者参加型】コンゲツノハイクを読む【2023年9月分】
  5. 【秋の季語】夜長/長き夜(よ) 夜の長し 夜長人 夜長酒
  6. えりんぎはえりんぎ松茸は松茸 後藤比奈夫【季語=松茸(秋)】
  7. 鰡と鯊どちらにされるかを選べ 関悦史【季語=鰡(秋)・鯊(秋)】
  8. 雪解川暮らしの裏を流れけり 太田土男【季語=雪解川(春)】
  9. 【冬の季語】冴ゆ・冴え
  10. 【夏の季語】ソーダ水
PAGE TOP