なき
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しやぼんだま死後は鏡の無き世界 佐々木啄実【季語=石鹸玉(春)】
しやぼんだま死後は鏡の無き世界佐々木啄実1日に何度も鏡を見てしまう。玄関で、トイレで、エレベーターで。化粧崩れや髪の乱れを確認するためでもあるが、それ以前に「自分がもう1人いる」というのが単純に楽し…
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コスモスを愛づゆとりとてなきゴルフ 大橋 晄【季語=コスモス(秋)】
コスモスを愛づゆとりとてなきゴルフ大橋晄 週末…
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来たことも見たこともなき宇都宮 /筑紫磐井
来たことも見たこともなき宇都宮)筑紫磐井ハイクノミカタ、再…
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恋の句の一つとてなき葛湯かな 岩田由美【季語=葛湯(冬)】
恋の句の一つとてなき葛湯かな岩田由美(『春望』) 子供の頃…
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春愁は人なき都会魚なき海 野見山朱鳥【季語=春愁(春)】
春愁は人なき都会魚なき海)野見山朱鳥) 人っ子ひとりいない…
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春天の塔上翼なき人等 野見山朱鳥【季語=春天(春)】
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廃墟春日首なきイエス胴なき使徒 野見山朱鳥【季語=春日(春)】
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秋天に雲一つなき仮病の日 澤田和弥【季語=秋天(秋)】