1. 昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】

    昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり伊藤麻美 ある人からのメッセージに「照れずに」と一言添えてあった。想像力を掻き立てられる言葉にニヤニヤが止まらなくなった。「照れずに」ということは「照れる」という前提が…

  2. 金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ 菖蒲あや【季語=金魚(夏)】

    金魚屋が路地を素通りしてゆきぬ)菖蒲あや『路地』1967年…

  3. いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】

    いつまでも死なぬ金魚と思ひしが)西村麒麟いつまでも死なない…

  4. 逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花 中西夕紀【季語=桐の花(夏)】

    逢はぬ間に逢へなくなりぬ桐の花)中西夕紀 人は生まれる前に…

  5. 梅咲きぬ温泉は爪の伸び易き 梶井基次郎【季語=梅(春)】

    梅咲きぬ温泉(いでゆ)は爪の伸び易き梶井基次郎今年の桜は例…

  6. 赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐【季語=椿(春)】

  7. 家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】 

  8. 北寄貝桶ゆすぶつて見せにけり 平川靖子【季語=北寄貝(冬)】 

  9. ものゝふの掟はしらず蜆汁 秦夕美【季語=蜆汁(春)】

  10. 蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】 

  11. あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男【季語=十一月(冬)】

  12. 伊太利の毛布と聞けば寝つかれず 星野高士【季語=毛布(冬)】

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