内村恭子
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仕る手に笛もなし古雛 松本たかし【季語=古雛(春)】
仕る手に笛もなし古雛)松本たかし) 母方の祖父は趣味人であった。正月二日と夏休みは必ず祖父母の家を訪ねることになっていたのだが、お正月はまず、私から届いた年賀状の字の吟味から始まる。そして、書初をさ…
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ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁が…
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ミシン台並びやすめり針供養 石田波郷【季語=針供養(春)】
ミシン台並びやすめり針供養)石田波郷) 母が洋裁学校に通い…
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琅玕や一月沼の横たはり 石田波郷【季語=一月(冬)】
琅玕や一月沼の横たはり)石田波郷) 年の初めは古いことばか…
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米国のへそのあたりの去年今年 内村恭子【季語=去年今年(冬)】
米国のへそのあたりの去年今年内村恭子筆者のニューヨーク生活…
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神保町に銀漢亭があったころ【第36回】内村恭子