愛する

  1. 告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む 恩田侑布子【季語=泳ぐ(夏)】

    告げざる愛地にこぼしつつ泉汲む恩田侑布子(『夢洗ひ』) 想いを告げずに終わった恋は世にあまたあるだろう。手に掬った泉の水が溢れて地に零れてゆく。水は清らかなまま、地に還り、再び泉の水となるのだ。告げ…

  2. 愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子【季語=泳ぐ(夏)】

    愛されずして沖遠く泳ぐなり藤田湘子(『途上』) 一緒に泳ぎ…

  3. 梅漬けてあかき妻の手夜は愛す 能村登四郎【季語=梅漬ける(夏)】

    梅漬けてあかき妻の手夜は愛す能村登四郎『咀嚼音』所収の有名…

おすすめ記事

  1. ひまわりと俺たちなんだか美男子なり 谷佳紀【季語=ひまわり(夏)】
  2. 大根の花まで飛んでありし下駄 波多野爽波【季語=大根の花(春)】 
  3. 気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子【季語=蕪(冬)】
  4. 母の日の義母にかなしきことを告ぐ 林誠司【季語=母の日(夏)】
  5. 蟭螟の羽ばたきに空うごきけり 岡田一実【季語=蟭螟(夏)】

Pickup記事

  1. みどり児のゐて冬瀧の見える家 飯島晴子【季語=冬瀧(冬)】
  2. 去年今年詩累々とありにけり 竹下陶子【季語=去年今年(冬)】
  3. 【書評】三島広志 第1句集『天職』(角川書店、2020年)
  4. 卒業の歌コピー機を掠めたる 宮本佳世乃【季語=卒業(春)】
  5. 彫り了へし墓抱き起す猫柳 久保田哲子【季語=猫柳(春)】
PAGE TOP