
【秋の季語=初秋(8月)】冬瓜
「冬」の文字が混入しているが、秋の季語である。冬瓜の旬は6月〜9月で、特に7月と8月に最も多く出回る。夏に収穫したものを冷暗所で保存すると冬まで持つため「冬瓜」と呼ばれている。歴史的仮名遣いも、変わらず「とうがん」。もともと「とうが」が変化した語であり、芭蕉に〈冬瓜やたがひにかはる顔の形〉が見える。冬瓜を年老いた女性にイメージしている一句。

【冬瓜(上五)】
冬瓜のごろりと太る昼の月 永嶋みね子
冬瓜や海ゆく旅を恋ひゐたる 辻美奈子
【冬瓜(中七)】
所望せし冬瓜抱いて妻戻る 水原春郎
われものと書かれ冬瓜届きけり 山尾玉藻
【冬瓜(下五)】