【秋の季語=仲秋-晩秋(9-10月)】釣瓶落し
「釣瓶」が井戸の底に落ちるように、あっという間に日が沈んでしまう「秋の暮」のこと。
「秋の日はつるべ落とし」ということわざに由来する。
「秋分」を過ぎて晩秋に差し掛かり、「立冬」が近づくにつれて「釣瓶落し」が感じられるようになってくる。
季語としては歴史が浅く、評論家の山本健吉が提唱し定着した。
【釣瓶落とし(上五)】
釣瓶落しとずるずる海に没る夕陽 寺井谷子
【釣瓶落とし(中七)】
七十や釣瓶落しの離婚沙汰 文挾夫佐恵
紙相撲かたんと釣瓶落しかな 金子敦
【釣瓶落とし(下五)】