夏の季語

【夏の季語】梅雨入

梅雨」に入ること。

一般的には、「つゆいり」と四音で読みますが、俳句では「ついり」と三音で読むこともあります。

「梅雨入」は気象庁がパブリックにアナウンスするものなので、つまり客観的なデータをもって「いつもの季節がめぐってきた」という感慨が含まれるが、天気予報がなかった時代は、おおむね暦で梅雨入りの時期が示されていた。それが「入梅」と言われていたもの。

しかし現在の気象用語では「入梅」「出梅」は使われませんので、俳句としては「梅雨入」または「梅雨に入る」を使うことが、多くなっています。


【梅雨入(上五)】
梅雨入りの芭蕉は柱並べけり 宇佐美魚目
梅雨入や礁まはりの波白し 小澤實

【梅雨入(中七)】

【梅雨入(下五)】
月いでて見えわたりたる梅雨入かな 飯田蛇笏
人も木もそはそはしかる梅雨入前 相生垣瓜人
鰻屋の二階明るき梅雨入かな  鈴木真砂女
大津絵の墨色にじむ梅雨入りかな 宇多喜代子
大都心ビル高々と梅雨入りす 稲畑廣太郎
木から木へ蔓の走れる梅雨入かな 岸本尚毅
卓拭いて給仕去りたる梅雨入かな 榮猿丸
あら嫌なおかみさんだね梅雨入だね 澤田和弥

【ほかの季語と】
河骨に日は照りつゝも梅雨入雲 西島麦南

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