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噴水に睡り足らざる男たち  澤好摩【季語=噴水(夏)】

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噴水に睡り足らざる男たち 

澤好摩


噴水の周囲のベンチに、うとうととしている男性たちが、ひとりならず、いる。そうした光景に寓話性を見出しうるのは、やはり太陽が最も高い位置にある時間帯だろう。噴水は滔々と吹き出しつづけており、「男たち」は昏々と眠りつづけている。気怠い暑さのなかの単調な水の流れと、おそらく昨日と代わり映えしない「男たち」の日常。その対比によって、本当ならば誰の目にも止まることのない「彼ら」を、この世界のなかで欠かすことのできない、現代の不条理な道化たちへと変貌させている。『返照』(2020)より。(堀切克洋)



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