【夏の季語】新樹

【夏の季語=初夏(5月)】新樹

新緑」のころの樹木のこと。

新緑」や「万緑」というと、その「若葉」「青葉」の色合いに重きが置かれるが、「新樹」というと、その幹や枝ぶりにも目がいく。

夏の木々は一般に「夏木立」ともいう。


【新樹(上五)】
夜の新樹すこしの酒に胸さわぐ 桂信子
夜の新樹より装束の能役者 千原叡子

【新樹(中七)】

【新樹(下五)】
日蝕の鴉落ちこむ新樹かな 石田雨圃子
星屑や鬱然として夜の新樹 日野草城
人を待つ夜は名前のない新樹 秋尾敏
信濃いま触れ合ふ音のみな新樹 甲斐由紀子
神様のかんたんな顔新樹風 柏柳明子
主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな



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