冬の季語

【冬の季語】寒木

【冬の季語=三冬(11〜1月)】寒木

冬になって枝ばかりになった木のこと。

冬木」「枯木」「裸木」という言葉よりも、漢語的なかたさが感じられる。


【寒木(上五)】
寒木を挽く音ルオーの絵にある音 加倉井秋を
寒木が枝打ち鳴らす犬の恋 西東三鬼
寒木に大音声(だいおんじやう)の子が泣ける 桂信子


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