【受賞】令和7年度(第76回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞

2026年3月2日(月)に令和7年度(第76回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の受賞者が発表となった。文学部門からは、新人賞に俳人の大塚凱が選ばれた。選考理由は句集『或』が「リズム、文法、題材から、イメージの動かし方、テーマの展開まで多方面で俳句の可能性を広げた画期的な作品」と大きく評価されたことによる。文学部門の選考委員は、粟飯原文子(法政大学教授)、阿部公彦(東京大学教授)、小澤實(「澤」主宰)、越川芳明(明治大学名誉教授)、俵万智(歌人)、蜂飼耳(詩人)、松家仁之(小説家)。授賞式は3月17日(火)都内ホテルにて。おめでとうございます。

令和7年度(第76回)芸術選奨受賞者一覧(125KB)

大塚凱句集『或』(ある)

◆第一句集
大塚凱という価値観。
大塚凱という読み。
摩耗する俳句、いましか読む意味がない俳句集。

◆収録作品
白息やよく燃えさうな小屋の中
冬蜂めりこむ泥のみるみる乾く
火事が遠くてなけなしの葉を降らす
鯛焼や晴れただけでは見えない島
枯蟷螂日のかたむくと水に塵
水を轢くまぶしい車輪だが寒い
橋に鳩マフラー貸してそれつきり
しりとりは冬ざれいつのまにか壁
(「或る」より)



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