【秋の季語】生身魂

【秋の季語=初秋(8月)】宵闇

いきみたま。一家の長老のこと。江戸時代には「」の時期、先祖の御霊を迎えるとともに、一家の長老を生きた御霊として祀る風習があった。行事そのものを「いきみたま」と呼ぶこともある。『東都歳時記』(1838)には「中元御祝儀、荷飯、刺鯖を時食とす。(中略)良賎生身魂の祝ひ」と記され、『東都遊覧年中行事』(1851)には「貴賤佳節を祝ふ、生身魂とて現存の父母へ魚るいを祝ふ」とある。いきみたまの贈答品としては「刺し鯖」がメジャーであった。現代では、風習そのものは失われているため、長者を広く「生身魂」と言い換えることが多い。


【生身魂(上五)】
生身魂ひよこひよこ歩き給ひけり 細川加賀
生身魂カッペリーニを愛すなり 佐藤文香
生身魂小豆洗ひに似てゐたり 青本瑞季

【生身魂(中七)】


【生身魂(下五)】
うつし絵の父娘みめよき生身魂 石橋秀野
戦争と野菜がきらひ生身魂 柘植史子


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