季語・歳時記

【秋の季語】鴨渡る

【秋の季語=仲秋(9月)】鴨渡る

【ミニ解説】

ずっと日本に留まる鴨もいるが、「渡り鳥」なので、秋になると北国より渡り来る鴨もいる。

渡ってきたばかりの鴨を「初鴨」と呼ぶ。「」は「水鳥」として冬の季語。

秋の季語としては「鴨来る」ともいう。

鴨帰る」は、春の季語なので、やや注意。


【鴨渡る(上五)】
鴨渡るあきらかに又あきらかに 高野素十
鴨渡る気色に夜を徹しけり 原石鼎
鴨渡る月下蘆笛の音もなし 水原秋桜子
鴨渡る鍵も小さき旅鞄 中村草田男

【鴨渡る(中七)】
西施湖に鴨来るころを船遊び 野見山ひふみ

【鴨渡る(下五)】
野明りやあちらこちらへ鴨渡る 中村草田男


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【冬の季語】寒木
  2. 【冬の季語】鯨
  3. 【春の季語】春月
  4. 【冬の季語】蓮根
  5. 【春の季語】初音
  6. 【冬の季語】冬籠
  7. 【夏の季語】扇風機
  8. 【夏の季語】夏木立

おすすめ記事

  1. ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
  2. 【春の季語】愛の日
  3. 【書評】相子智恵 第1句集『呼応』(左右社、2021年)
  4. 渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美【季語=渡り鳥(秋)】
  5. あたゝかに六日年越よき月夜 大場白水郎【季語=六日年越(新年)】
  6. 鳥けもの草木を言へり敗戦日 藤谷和子【季語=敗戦日(秋)】
  7. 【冬の季語】八手の花
  8. 【冬の季語】年逝く(年行く)
  9. 両の眼の玉は飴玉盛夏過ぐ 三橋敏雄【季語=盛夏(夏)】
  10. 恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村憲子【季語=兎(冬)】

Pickup記事

  1. 【冬の季語】綿虫
  2. 裸子の尻の青あざまてまてまて 小島健【季語=裸子(夏)】
  3. 蓑虫の揺れる父性のやうな風  小泉瀬衣子【季語=蓑虫(秋)】
  4. 【春の季語】椿
  5. 【夏の季語】入梅
  6. 【第6回】ポルトガル――北の村祭と人々2/藤原暢子
  7. 【新年の季語】注連の内
  8. 川を見るバナナの皮は手より落ち 高濱虚子【季語=バナナ(夏)】
  9. 飯蛸に昼の花火がぽんぽんと 大野朱香【季語=飯蛸(春)】
  10. 天高し深海の底は永久に闇 中野三允【季語=天高し(秋)】
PAGE TOP