【秋の季語】虫籠/むしご

【秋の季語=三秋(8月〜10月)】虫籠/むしご

【解説】秋といえば虫の鳴き声ですが、それを愛でるための飼育容器がこれ。今はプラスチックのカゴ(下記参照)が安価で主流ですが、かつては竹ひごを使った虫かごも多く見られました。夜店などに出ていた「虫売」には、必ずこの竹製の虫かごが置かれていたものです。

【関連季語】虫、虫売、松虫、鈴虫、蟋蟀など。

【虫籠】
虫籠を月さす方へ吊りかへて    古賀まり子
虫籠に虫ゐる軽さゐぬ軽さ     西村和子
虫籠の中の荒野を一騎来る     今井聖
虫籠になすび夜食になすびかな   岸本尚毅
虫籠は死んだら次の虫が来る    北大路翼

【その他】
獣骨を磨きて虫の籠とせる     日原傳

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