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ハイクノミカタ
今生のいまが倖せ衣被 鈴木真砂女【季語=衣被(秋)】
2024.10.10
泣くときの唇伸びて月夜かな 池田澄子【季語=月夜(秋)】
2024.10.09
世直しをしてきたやうないぼむしり 国代鶏侍【季語=いぼむしり(秋)】
2024.10.08
桐の実の側室ばかりつらなりぬ 峯尾文世【季語=桐の実(秋)】
2024.10.07
かがみ込めば冷たい水の水六畳 平田修
2024.10.06
夜なべしにとんとんあがる二階かな 森川暁水【季語=夜なべ(秋)】
2024.10.05
永遠のステンドグラス秋日濃し 坊城俊樹【季語=秋日(秋)】
2024.10.04
おとろへし親におどろく野分かな 原裕【季語=野分(秋)】
2024.10.03
女湯に女ぎつしり豊の秋 大野朱香【季語=豊の秋(秋)】
2024.10.02
曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ 橋本小たか【季語=曼珠沙華(秋)】
2024.10.01
白芙蓉今日一日は恋人で 宮田朗風【季語=芙蓉(秋)】
2024.09.30
青空の黒い少年入ってゆく 平田修
2024.09.29
秋の蚊の志なく飛びゆけり 中西亮太【季語=秋の蚊(秋)】
2024.09.28
角切の鹿苑にある静と動 酒井湧水【季語=角切(秋)】
2024.09.27
黄落す光が重たすぎるとき 月野ぽぽな【季語=黄落(秋)】
2024.09.26
戦艦の生れしドック小鳥来る 稲畑廣太郎【季語=小鳥来る(秋)】
2024.09.25
虫売やすぐ死ぬ虫の説明も 西村麒麟【季語=虫売(秋)】
2024.09.24
生涯の恋の数ほど曼珠沙華 大西泰世【季語=曼珠沙華(秋)】
2024.09.23
握れば冷たい個人の鍵と富士宮 平田修【季語=冷たい(冬)】
2024.09.23
草木のすつと立ちたる良夜かな 草子洗【季語=良夜(秋)】
2024.09.21
今もある須磨療養所獺祭忌 橋本蝸角【季語=獺祭忌(秋)】
2024.09.20
新蕎麦や全部全部嘘じゃないよ南無 佐藤智子【季語=新蕎麦(秋)】
2024.09.19
つめたいてのひら 月が淋しくないように 田村奏天【季語=月(秋)】
2024.09.18
鈴虫や母を眠らす偽薬 後閑達雄【季語=鈴虫(秋)】
2024.09.17
十六夜や間違ひ電話の声に惚れ 内田美紗【季語=十六夜(秋)】
2024.09.16
生まれて来たか九月に近い空の色 平田修【季語=九月(秋)】
2024.09.15
ポケットにギターのピック鰯雲 後閑達雄【季語=鰯雲(秋)】
2024.09.14
ゴーヤチャンプルなるやうにしかならぬ 広渡敬雄【季語=ゴーヤ(秋)】
2024.09.13
星座になれば幸せですか秋の果 このはる紗耶【季語=秋の果(秋)】
2024.09.12
スタートライン最後に引いて運動会 塩見恵介【季語=運動会(秋)】
2024.09.11
寝ようかと思うてすごす夜長かな 若杉朋哉【季語=夜長(秋)】
2024.09.10
愛に安心なしコスモスの揺れどほし 長谷川秋子【季語=コスモス(秋)】
2024.09.09
身の奥の奥に蛍を詰めてゆく 平田修【季語=蛍(夏)】
2024.09.08
雨音のかむさりにけり虫の宿 松本たかし【季語=虫の宿(秋)】
2024.09.07
酒足りてゐるか新米まだあるか 西村麒麟【季語=新米(秋)】
2024.09.06
彼岸花みんなが傘を差すので差す 越智友亮【季語=彼岸花(秋)】
2024.09.05
生涯のいま午後何時鰯雲 行方克巳【季語=鰯雲(秋)】
2024.09.04
緋のカンナ夜の女体とひらひらす 富永寒四郎【季語=カンナ(秋)】
2024.09.02
芥回収ひしめくひしめく楽アヒル 平田修
2024.09.01
顔を見て出席を取る震災忌 寺澤始【季語=震災忌(秋)】
2024.08.31
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