ハイクノミカタ
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狐火にせめてををしき文字書かん 飯島晴子【季語=狐火(冬)】
狐火にせめてををしき文字書かん)飯島晴子 私が想像するのは、狐火吟行である。しっかりとは見えない暗い手元で、力強くメモをしていくところを思う。私はどうも掲句のような「に」があると、どこかものとものが…
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日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖【季語=日記買ふ(冬)】
日記買ふよく働いて肥満して西川火尖日本に住んでいて良かった…
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酔うて泣きデザートを食ひ年忘 岸本尚毅【季語=年忘(冬)】
酔うて泣きデザートを食ひ年忘岸本尚毅 忘年会の季節がやって…
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霜柱五分その下の固き土 田尾紅葉子【季語=霜柱(冬)】
霜柱五分その下の固き土田尾紅葉子掲句は、「良い俳句とはどん…
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白鳥の花の身又の日はありや 成田千空【季語=白鳥(冬)】
白鳥の花の身又の日はありや成田千空 千空の萬緑賞受賞後、中…
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忘年会みんなで逃がす青い鳥 塩見恵介【季語=忘年会(冬)】
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デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生【季語=落葉(冬)】
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気が変りやすくて蕪畠にゐる 飯島晴子【季語=蕪(冬)】
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しかと押し朱肉あかあか冬日和 中村ひろ子(かりん)【季語=冬日和(冬)】
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いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄
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死も佳さそう黒豆じっくり煮るも佳し 池田澄子【季語=黒豆(新年)】
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主よ人は木の髄を切る寒い朝 成田千空【季語=寒い(冬)】