ハイクノミカタ
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白衣とて胸に少しの香水を 坊城中子【季語=香水(夏)】
白衣とて胸に少しの香水を坊城中子(『櫓櫂』) 十数年前までは、香水は身だしなみの一つであった。特に夏は、汗の匂いを抑えるために香水を付ける。ブランドショップのショウウィンドウには美しい香水瓶が飾られ…
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未草ひらく跫音淡々と 飯島晴子【季語=未草(夏)】
未草ひらく跫音淡々と)飯島晴子 真昼間の静けさの中にひらく…
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水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子【季語=金魚(夏)】
水面に閉ぢ込められてゐる金魚茅根知子 盛岡へ旅をした時、2…
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生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】
生れたる蝉にみどりの橡世界田畑美穂女 先週、約4年ぶりに上…
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南浦和のダリヤを仮のあはれとす 摂津幸彦【季語=ダリヤ(夏)】
南浦和のダリヤを仮のあはれとす摂津幸彦南浦和と聞いて、「あ…
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数と俳句(四)/小滝肇
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めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男【季語=虹(夏)】
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きつかけはハンカチ借りしだけのこと 須佐薫子【季語=ハンカチ(夏)】
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本州の最北端の氷旗 飯島晴子【季語=氷旗(夏)】
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腕まくりして女房のかき氷 柳家小三治【季語=かき氷(夏)】
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コンビニの枇杷って輪郭だけ 原ゆき
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数と俳句(三)/小滝肇