ハイクノミカタ
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雛まつり杉の迅さのくらやみ川 飯島晴子【季語=雛祭(春)】
雛まつり杉の迅さのくらやみ川)飯島晴子「杉の迅さ」をどうとるか。まずは林をなす数多の杉を過ぎてゆく迅さ。川の上をゆくもの(それは例えば流し雛でも良い)を想定し、その視点から、次々に杉が現れては去って…
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鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子【季語=鷹鳩と化す(春)】
鷹鳩と化して大いに恋をせよ仙田洋子 この度のわが人生の節目…
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三月の旅の支度にパスポート 千原草之【季語=三月(春)】
三月の旅の支度にパスポート千原草之 早いもので、今日から3…
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誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語=流氷(春)】
誰も口にせぬ流氷の向かうの地塩崎帆高前回は友人四人で屋根替…
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とぼしくて大きくて野の春ともし 鷲谷七菜子【季語=春灯(春)】
とぼしくて大きくて野の春ともし)(鷲谷七菜子なにもないよう…
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故郷のすすしの陰や春の雪 原石鼎【季語=春の雪(春)】
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海苔あぶる手もとも袖も美しき 瀧井孝作【季語=海苔(春)】
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鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】
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三椏の花三三が九三三が九 稲畑汀子【季語=三椏の花(春)】
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春一番競馬新聞空を行く 水原春郎【季語=春一番(春)】
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屋根替の屋根に鎌刺し餉へ下りぬ 大熊光汰【季語=屋根替(春)】
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人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】