ハイクノミカタ

恋にしてわざと敗けたるかるた哉 羅蘇山人【季語=かるた(新年)】


恋にしてわざと敗けたるかるた

羅蘇山人
(『蘇山人俳句集』)

 正月の遊びといえば何を思い出すだろうか。羽根つきや凧揚げは、屋外での遊び。 双六や歌留多は、屋内での遊びだ。大人たちが昼間から酒を飲んでいるのを横目にして、子供達は、飽きることなく正月の遊びに興じる。これらの遊びは、かつては新年を祝う呪術的な意味があり、大人の遊びでもあった。

 歌留多は、ポルトガル語が語源である。戦国時代にトランプやタロットのようなカード遊びが渡ってきて、平安時代の貝合せ(歌貝)と融合した。江戸時代に、現代の百人一首歌留多のような、和歌の上の句に対して、下の句が記された絵入りのカードを取る遊びになった。現在では、ことわざ歌留多や名所歌留多など多様化している。

 百人一首歌留多は、知識階層の遊びではあるのだが、文化が爛熟した江戸時代の庶民の教養は高かった。昔は若い男女が出逢える場というのは、火事か花見か祭か新年に限られていた。特に新年は、歌会や若菜摘みなど、普段は縁のない男女が顔を合わせる行事が多かった。そして歌留多は、庶民の若い男女が夜に集まり肩を寄せ合いながら、時には指先が触れ合うなどする恋の切っ掛けの場であった。

 尾崎紅葉の『金色夜叉』では、明治期の新年に集う若い男女の歌留多遊びの様子が詳細に描かれている。店の広間に集まった男女はみな着飾っているのだが、その中でもひと際男性の目を惹く鴫沢宮。そこに新顔の男性が登場する。指には大きな金剛石(ダイアモンド)が。銀行頭取の息子、富山唯継である。誰と誰が組むかを決めるくじ引きでは、みな目の色が変わる。なんと宮と唯継が一緒の組となり隣り合わせとなった。くじ引きに納得がいかない荒くれものが暴れ出し、会場は騒然となる。もみくちゃにされ、怪我を負った唯継は、店の主の間に駆け込んだ。「酷く負けて逃げて来ました」「それは好く逃げていらっしゃいました」。店の主と女将の同情をひき、宮への縁談の橋掛かりとする。

 明治期の下町が舞台のため、江戸の風習がまだ残っている。若い男女が集まる場では、恋を巡り、取っ組み合いの喧嘩をすることもあったのだ。本来であれば腕っぷしの強い男性が恋を得るはずなのだが、小説では、経済力が恋の勝敗を決めている。暴力に対し抵抗せず、負けてくる態度もまた紳士的だ。ある意味、新しい男性だったのだろう。潔く負けを認める、わざと負けてやるという姿勢は、自信がなければできないことである。また、負けることで相手の気を惹くこともできるのだ。

恋にしてわざと敗けたるかるた哉   羅蘇山人

 作者の羅蘇山人は、正岡子規の門弟である。明治の小説家永井荷風によれば、大清公使館通訳官の長子とのこと。父親は清国人だが母親は日本人女性の小島氏。中国人と日本人のハーフだ。長崎にて生まれたため日本文化に精通し、小説なども書いていた。常に唐服を纏い、眉目秀麗の青年であったといわれている。俳句の才を子規に認められるも21歳の若さで病死。残した俳句は四百句余り。早世の天才である。漢詩の影響を受けた句も詠んでいたが、掲句には俳味があり現代の日本俳壇でも評価されるべき句である。時期的に、文壇にて交流のあった尾崎紅葉の小説を踏まえて詠まれたものと推測される。

 百人一首は、大方が恋の歌である。また歌留多が男女の集いの場であったこともあり、新年の季語である歌留多には恋の句が多い。〈歌留多読む恋はをみなのいのちにて 野見山朱鳥〉〈歌かるた掠め取られし恋の札 辻田克巳〉〈かるた取る恋の行方を知ればこそ 岡野弥保〉など。恋の歌に想いを馳せながら、札を取ることは、恋を掴み取ることであったのだ。

 掲句は、わざと負けている。恋に無縁な自分は、人の恋を応援するためにあえて札を取らなかったという解釈も可能だ。一方で恋を得るために意中の女性が取ろうとした札を譲ったようにも解釈できる。相手の手先を見て、札に手を置いた瞬間に上から指を重ねる。触れ合うことで相手に自分を意識させる作戦である。また、控えめな隣の女性に「ほら、目の前の札だよ」と言って取らせてあげる。わざと負けるという作戦は好感度が高い。意地を張って勝つよりは「いやいや、強いね。完敗だよ」と言った方が、女性も喜ぶ。恋においては、負けるが勝ちの時もある。

 日本人には、勝ちを譲るという考え方がある。いわゆる花を持たせる、忖度するという文化である。なるべくなら相手に悟られないようにして負けたいものだ。暗黙の了解であったとしても、観戦する側には悟られてはいけないし、観戦者も悟ってはいけない。

 長崎の民話「稲妻大蔵」では、天狗より力を貰って生まれた大蔵はやがて強い力士になり、日本一の関取にも勝ち続けるようになる。ある時、関取に「今日の取り組みだけは勝たせて欲しい」と懇願される。理由は、関取としての面目が立たないからとか、年老いた両親が見に来るからとか諸説ある。同情した大蔵は、悩んだすえに、土俵際ぎりぎりまで追い込んだところで、わざと力を抜いて負けた。そのときから大蔵の天狗の力は失われ、力士をやめてしまう。相撲では勝てなくなったが、台風の際には大岩を持ち上げ村を救ったとか。この説話は、昔から八百長相撲があったことを示唆している。

 中国の留学生がとある食堂で相撲中継を見ながら「日本の相撲は八百長でしょ」と大声で言いだしたことがあった。客がみな手に汗を握って、ここ一番の取り組みを観戦している時である。私は慌てて口を塞いだが「本当のことを言ったのに、なぜ」と怒られた。文化の違いとしか言いようがない。どうやって負けるのかも含めて観戦しているとは言えなかった。2011年に起こった相撲八百長問題よりも数年前の話である。

 とあるドラマでは、賞金王のプロゴルファーが新春の親善試合の対戦相手の妻から腕の負傷を隠して挑む夫のために負けて欲しいと懇願される。その妻はかつての恋人であった。「公式の試合ではないので負けても業績に傷は付かないが、夫がこの試合に勝てばその賞金で手術を受けられる。地位も名誉もある貴方なら一度ぐらい負けても問題はないはず」。対戦相手は、大学時代のライバルであった。大学最後の試合で勝ったらプロポーズする予定であった恋人は、負けた彼を選んだ。ゴルファーのプライドにかけてもわざと負けるという選択肢はあり得ない。試合は接戦にもつれ込み、最後の一打、ここで決めれば勝ちという場面で彼女の姿が目に入る。ボールは、穴の淵をくるりと掠めるが惜しくも入らない。試合終了後、「ありがとう」と駆け寄ってきた対戦相手の妻に呟く。「地位や名誉よりもお前が欲しかったよ」と。ちょっと格好良過ぎる負け方である。

 姉の初恋のお兄さんは、負け上手のイカサマ師であった。新年にもふらりと遊びに来ては、歌留多などをする。ことわざ歌留多や童話歌留多など、いろんな種類の絵札を持っていた。気の強い姉は負けが続くと不機嫌になるため、私とお兄さんは、時折目配せなどをして姉を勝たせた。ところが、ある年は花札を持ってきた。花札は、歌留多と違いわざと負けることができない。私などは、負けようとすればするほど勝ってしまう。不思議なことにお兄さんは、ちゃんと姉を勝たせることができた。札を切ったり配ったりする際に不正をしていたらしい。イカサマをして勝ちを譲るとは、器用な人だ。本当に姉のことが好きだったのだろう。二人の恋が成就しなかったことは今も淋しく思うのだが、それで良かったのだ。私も大好きだったあのお兄さんは恋のイカサマ師なのだから。イカサマも八百長も良くない。でも、恋のためにわざと負けるのは、やっぱり格好良いと思ってしまう。なかなか出来ることではない。

篠崎央子

【緊急告知!!ハイクノミカタ【愛の月曜日】がスピンオフ句会として、谷中のスナックに登場!

央子さんからのコメント☞「日暮里駅西口より徒歩2分。彫塑館近くの初音小路より入ります。当日は、私がママとしてカウンターに立って句会を仕切ります。お料理も出すわよ~。お楽しみに!!」


篠崎央子さんの句集『火の貌』はこちら↓】


【執筆者プロフィール】
篠崎央子(しのざき・ひさこ)
1975年茨城県生まれ。2002年「未来図」入会。2005年朝日俳句新人賞奨励賞受賞。2006年未来図新人賞受賞。2007年「未来図」同人。2018年未来図賞受賞。2021年星野立子新人賞受賞。俳人協会会員。『火の貌』(ふらんす堂、2020年)により第44回俳人協会新人賞。「磁石」同人。


2020年10月からスタートした「ハイクノミカタ」。【シーズン1】は、月曜=日下野由季→篠崎央子(2021年7月〜)、火曜=鈴木牛後、水曜=月野ぽぽな、木曜=橋本直、金曜=阪西敦子、土曜=太田うさぎ、日曜=小津夜景さんという布陣で毎日、お届けしてきた記録がこちらです↓


【篠崎央子のバックナンバー】
>>〔123〕クリスマス「君と結婚していたら」 堀井春一郎
>>〔122〕毛糸玉秘密を芯に巻かれけり 小澤克己
>>〔121〕恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村憲子
>>〔120〕デモすすむ恋人たちは落葉に佇ち 宮坂静生
>>〔119〕美しき時雨の虹に人を待つ 森田愛子
>>〔118〕弟へ恋と湯婆ゆづります 攝津幸彦
>>〔117〕にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ 小川楓子
>>〔116〕山椒の実噛み愛憎の身の細り 清水径子
>>〔115〕恋ふたつ レモンはうまく切れません 松本恭子
>>〔114〕あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子
>>〔113〕赤い月にんげんしろき足そらす 富澤赤黄男
>>〔112〕泥棒の恋や月より吊る洋燈 大屋達治
>>〔111〕耳飾るをとこのしなや西鶴忌 山上樹実雄
>>〔110〕昼の虫手紙はみんな恋に似て 細川加賀
>>〔109〕朝貌や惚れた女も二三日 夏目漱石
>>〔108〕秋茄子の漬け色不倫めけるかな 岸田稚魚
>>〔107〕中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼
>>〔106〕太る妻よ派手な夏着は捨てちまへ ねじめ正也
>>〔105〕冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太
>>〔104〕白衣とて胸に少しの香水を   坊城中子
>>〔103〕きつかけはハンカチ借りしだけのこと 須佐薫子
>>〔102〕わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子郷
>>〔101〕姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ  宇多喜代子
>>〔100〕水喧嘩恋のもつれも加はりて   相島虚吼

>>〔99〕キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子
>>〔98〕さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
>>〔97〕夏帯にほのかな浮気心かな    吉屋信子
>>〔96〕虎の尾を一本持つて恋人来    小林貴子
>>〔95〕マグダラのマリア恋しや芥子の花 有馬朗人
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>>〔93〕青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子
>>〔92〕恋終りアスパラガスの青すぎる 神保千恵子
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>>〔51〕夏みかん酢つぱしいまさら純潔など 鈴木しづ子
>>〔50〕跳ぶ時の内股しろき蟇      能村登四郎
>>〔49〕天使魚の愛うらおもてそして裏   中原道夫
>>〔48〕Tシャツの干し方愛の終わらせ方  神野紗希
>>〔47〕扇子低く使ひぬ夫に女秘書     藤田直子
>>〔46〕中年の恋のだんだら日覆かな    星野石雀
>>〔45〕散るときのきてちる牡丹哀しまず 稲垣きくの
>>〔44〕春の水とは濡れてゐるみづのこと  長谷川櫂
>>〔43〕人妻ぞいそぎんちやくに指入れて   小澤實
>>〔42〕春ショール靡きやすくて恋ごこち   檜紀代
>>〔41〕サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓


>〔40〕さくら貝黙うつくしく恋しあふ   仙田洋子
>〔39〕椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池田澄子
>〔38〕沈丁や夜でなければ逢へぬひと  五所平之助
>〔37〕薄氷の筥の中なる逢瀬かな     大木孝子
>〔36〕東風吹かば吾をきちんと口説きみよ 如月真菜
>〔35〕永き日や相触れし手は触れしまま  日野草城
>〔34〕鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし    三橋鷹女
>〔33〕毒舌は健在バレンタインデー   古賀まり子
>〔32〕春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ  河野多希女
>〔31〕あひみての後を逆さのかいつぶり  柿本多映
>〔30〕寒月下あにいもうとのやうに寝て 大木あまり
>〔29〕どこからが恋どこまでが冬の空   黛まどか
>〔28〕寒木が枝打ち鳴らす犬の恋     西東三鬼
>〔27〕ひめはじめ昔男に腰の物      加藤郁乎
>〔26〕女に捨てられたうす雪の夜の街燈  尾崎放哉
>〔25〕靴音を揃えて聖樹まで二人    なつはづき
>〔24〕火事かしらあそこも地獄なのかしら 櫂未知子
>〔23〕新宿発は逃避行めき冬薔薇    新海あぐり
>〔22〕海鼠噛むことも別れも面倒な    遠山陽子
>〔21〕松七十や釣瓶落しの離婚沙汰   文挾夫佐恵

>〔20〕松葉屋の女房の円髷や酉の市  久保田万太郎
>〔19〕こほろぎや女の髪の闇あたたか   竹岡一郎
>〔18〕雀蛤となるべきちぎりもぎりかな 河東碧梧桐
>〔17〕恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴子
>〔16〕月光に夜離れはじまる式部の実   保坂敏子
>〔15〕愛断たむこころ一途に野分中   鷲谷七菜子
>〔14〕へうたんも髭の男もわれのもの   岩永佐保
>〔13〕嫁がねば長き青春青蜜柑      大橋敦子
>〔12〕赤き茸礼讃しては蹴る女     八木三日女
>〔11〕紅さして尾花の下の思ひ草     深谷雄大
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