ハイクノミカタ
-
萎れしを提げて朝顔市帰り 鷹羽狩行【季語=朝顔(夏)】
萎れしを提げて朝顔市帰り鷹羽狩行東京へ引っ越してから早一年が経った。この一年を振り返ると多くの人と出会った。特に、俳句のご縁とは不思議なもので、句会に参加しなかったらこんなに多くの俳人と知り合うこと…
-
夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】
夏つばめ気流の冠をください川田由美子 春になると、東南アジ…
-
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】
大金をもちて茅の輪をくぐりけり波多野爽波『骰子』所収 昭和五十九年…
-
ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ 坂本宮尾【季語=髪洗ふ(夏)】
ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ坂本宮尾(『天動説』)幼い頃…
-
指さして七夕竹をこはがる子 阿部青鞋【季語=七夕竹(秋)】
指さして七夕竹をこはがる子阿部青鞋(『ひとるたま』昭和58年)…
-
クリームパンにクリームぎつしり雲の峰 江渡華子【季語=雲の峰(夏)】
-
半夏蛸とは化けて出る蛸かとも 後藤比奈夫【季語=半夏(夏)】
-
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】
-
先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】
-
蛍火や飯盛女飯を盛る 山口青邨【季語=蛍火(夏)】
-
鵺一羽はばたきおらん裏銀河 安井浩司
-
少年の雨の匂ひやかぶと虫 石寒太【季語=かぶと虫(夏)】