ハイクノミカタ
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菊食うて夜といふなめらかな川 飯田晴【季語=菊(秋)】
菊食うて夜といふなめらかな川飯田晴先週、句集の手触りの話をしたけれど、もちろんどの句集にも手触りはあります。もっと踏み込むと、読み心地ともいえるかもしれません。編年体か、作者の思い入れのある…
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雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子【季語=濁り酒(秋)】
雨だれを聴きて信濃の濁り酒德田千鶴子さて、どうも肩に力が入…
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秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子【季語=秋風(秋)】
秋風や眼中のもの皆俳句高濱虚子先日、木曜日担当の宮本佳世乃…
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昼の虫手紙はみんな恋に似て 細川加賀【季語=昼の虫(秋)】
昼の虫手紙はみんな恋に似て細川加賀(『細川加賀全句集』) …
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婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑 飯島晴子【季語=桔梗(秋)】
婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑)飯島晴子 咲き満ちた何本…
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秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦【季語=秋鯖(秋)】
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コスモスを愛づゆとりとてなきゴルフ 大橋 晄【季語=コスモス(秋)】
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蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史【季語=蟷螂(秋)】
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暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄【季語=白露(秋)】
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葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷【季語=葛の花(秋)】
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朝貌や惚れた女も二三日 夏目漱石【季語=朝貌(秋)】
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白萩を押してゆく身のぬくさかな 飯島晴子【季語=白萩(秋)】