ハイクノミカタ

  1. 汗の女体に岩手山塊殺到す 加藤楸邨【季語=汗(夏)】

    汗の女体に岩手山塊殺到す加藤楸邨目覚めると、首筋や脇にじっとり汗を掻いていた。不快。なんだか参っちゃう。じとじとべたべたと、服飾を通してみても不快な感覚はこの上ないし、なによりも体臭は、いや増す限り…

  2. 金魚大鱗夕焼の空の如きあり 松本たかし【季語=金魚(夏)】

    金魚大鱗夕焼の空の如きあり松本たかし4月のあと、1か月のお…

  3. 缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】

    缶ビールあけて東京ひびきけり渡辺一二三私が入会した2016…

  4. あひふれしさみだれ傘の重かりし 中村汀女【季語=五月雨(夏)】

    あひふれしさみだれ傘の重かりし中村汀女(『汀女句集』)梅雨…

  5. 坂道をおりる呪術なんかないさ 下村槐太

    坂道をおりる呪術なんかないさ下村槐太(昭和39年)秋葉原で…

  6. 白玉やバンド解散しても会ふ 黒岩徳将【季語=白玉(夏)】

  7. 彼が下げ夕張メロン上京す 太田うさぎ【季語=メロン(夏)】

  8. 楽譜読めぬ子雲をつれて親夏雲 秋元不死男【季語=夏雲(夏)】

  9. 鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】

  10. 恋人はめんどうな人さくらんぼ 畑耕一【季語=さくらんぼ(夏)】

  11. 妹に告げきて燃える海泳ぐ 郡山淳一

  12. 樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ 日野草城【季語=梅雨入(夏)】

おすすめ記事

  1. 雪が来るうさぎの耳とうさぎの目 青柳志解樹【季語=雪(冬)】
  2. 来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子【季語=梅・椿(春)】
  3. 【冬の季語】鯨
  4. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2023年7月分】
  5. 嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】

Pickup記事

  1. 【夏の季語】金魚
  2. 【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第8回】
  3. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第32回】城ヶ島と松本たかし
  4. パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子【季語=薄暑(夏)】
  5. 妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや 中村草田男【季語=蟹(夏)】
PAGE TOP