ハイクノミカタ

  1. 人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】 

    人のかほ描かれてゐたる巣箱かな)(藤原暢子藤原暢子さんの第二句集『息の』(文學の森)より。巣箱というのはよく考えると不思議なものだ。人の手によって作られた巣箱が樹木にとりつけられ、野性の鳥の…

  2. トラックに早春を積み引越しす 柊月子【季語=早春(春)】 

    トラックに早春を積み引越しす)(柊月子『雪華』2023年5月号…

  3. 鳥の恋いま白髪となる途中 鳥居真里子【季語=鳥の恋(春)】

    鳥の恋いま白髪となる途中鳥居真里子(『鼬の姉妹』) 鳥の繁…

  4. 紅梅の気色たゞよふ石の中 飯島晴子【季語=紅梅(春)】

    紅梅の気色たゞよふ石の中)飯島晴子「石の中」は、複数の岩に…

  5. 順番に死ぬわけでなし春二番 山崎聰【季語=春二番(春)】

    順番に死ぬわけでなし春二番山崎聰巷では映画『PERFECT…

  6. いつ渡そバレンタインのチョコレート 田畑美穂女【季語=バレンタインチョコ(春)】

  7. 時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎【季語=春の夜(春)】

  8. 虎の上に虎乗る春や筥いじり 永田耕衣【季語=春(春)】 

  9. 父の手に負へぬ夜泣きや夏の月 吉田哲二【季語=夏の月(夏)】 

  10. 魚は氷に上るや恋の扉開く 青柳飛【季語=魚氷に上る(春)】

  11. 辛酸のほどは椿の絵をかけて 飯島晴子【季語=椿(春)】

  12. 冴返るまだ粗玉の詩句抱き 上田五千石【季語=冴返る(春)】

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  4. コスモスのゆれかはしゐて相うたず      鈴鹿野風呂【季語=コスモス(秋)】
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