ハイクノミカタ

  1. 妻となる人五月の波に近づきぬ 田島健一【季語=五月(夏)】

    妻となる人五月の波に近づきぬ田島健一(『ただならぬぽ』)恋人たちというものは、海に行きたがる。海水浴も楽しいが、触れることの出来ない海を眺めているのもまた心が満たされる。海を恋う気持ちというのは、胎…

  2. 白馬の白き睫毛や霧深し 小澤青柚子【季語=霧(秋)】

    白馬の白き睫毛や霧深し小澤青柚子「白馬」と聞いて我々競馬フ…

  3. 泉に手浸し言葉の湧くを待つ 大串章【季語=泉(夏)】

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  4. 仕切り繰返す間も掃き五月場所 鷹羽狩行【季語=五月場所(夏)】

    仕切り繰返す間も掃き五月場所鷹羽狩行今週月曜日、両国国技館…

  5. パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑 高田風人子【季語=薄暑(夏)】

    パン屋の娘頬に粉つけ街薄暑高田風人子元気でやっていますか?…

  6. 主われを愛すと歌ふ新樹かな 利普苑るな【季語=新樹(夏)】

  7. 本の背は金の文字押し胡麻の花 田中裕明【季語=胡麻の花(夏)】

  8. 煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 赤尾兜子【季語=艾(春)】

  9. メロン食ふたちまち湖を作りつつ 鈴木総史【季語=メロン(夏)】

  10. 熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月【季語=熟れ麦(夏)】

  11. しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生【季語=夏来る(夏)】

  12. 捩花の誤解ねぢれて空は青 細谷喨々【季語=捩花(夏)】

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