ハイクノミカタ
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樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ 日野草城【季語=梅雨入(夏)】
樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ日野草城何かを無性に抱きしめたくなって抱き枕を購入したことがある。「こうしたい!」がそこまで膨らんだことはなかったので自分でも不思議な気持ちで買いに行ったのだが、その…
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頭を垂れて汗の男ら堂に満つ 高山れおな【季語=汗(夏)】
頭を垂れて汗の男ら堂に満つ高山れおな今週から、関東地方は梅…
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街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり原子公平「花の女王」と呼…
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夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】
夕飯よけふは昼寝をせぬままに木村定生「秋草」10周年を記念…
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花いばら髪ふれあひてめざめあふ 小池文子【季語=花いばら(夏)】
花いばら髪ふれあひてめざめあふ小池文子(『木靴』)幼い頃は…
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すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
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留守の家の金魚に部屋の灯を残し 稲畑汀子【季語=金魚(夏)】
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鳥不意に人語を発す更衣 有馬朗人【季語=更衣(夏)】
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子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】
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赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】
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早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】
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性あらき郡上の鮎を釣り上げて 飴山實【季語=鮎(夏)】