ハイクノミカタ
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昼の虫手紙はみんな恋に似て 細川加賀【季語=昼の虫(秋)】
昼の虫手紙はみんな恋に似て細川加賀(『細川加賀全句集』) 俳人は手紙が好きである。句集の礼状をメールで送るのは無礼だと言われていたのは20年前。通信手段が発達した現在もまだ、手紙をしたためる方が多い…
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婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑 飯島晴子【季語=桔梗(秋)】
婿は見えたり見えなかつたり桔梗畑)飯島晴子 咲き満ちた何本…
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秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦【季語=秋鯖(秋)】
秋鯖や上司罵るために酔ふ草間時彦 一日の終りにいかに美味し…
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コスモスを愛づゆとりとてなきゴルフ 大橋 晄【季語=コスモス(秋)】
コスモスを愛づゆとりとてなきゴルフ大橋晄 週末…
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蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史【季語=蟷螂(秋)】
蟷螂にコップ被せて閉じ込むる藤田哲史近所の学校では文化祭の…
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暮るるほど湖みえてくる白露かな 根岸善雄【季語=白露(秋)】
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葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷【季語=葛の花(秋)】
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朝貌や惚れた女も二三日 夏目漱石【季語=朝貌(秋)】
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白萩を押してゆく身のぬくさかな 飯島晴子【季語=白萩(秋)】
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さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨【季語=爽やか(秋)】
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秋めくや焼鳥を食ふひとの恋 石田波郷【季語=秋めく(秋)】
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夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐秀彦【季語=夏(夏)】