
【夏の季語=晩夏(7月)】炎暑
文字通りに考えれば、燃えるような「暑さ」のこと。日常的にはあまり用いない語であり、漢語的な響きをもつ。ほかにも「極暑」「酷暑」「溽暑」などと、暑さの季語は多い。
【炎暑(上五)】
炎暑去る地中にふかく樹の根満ち 桂信子
炎暑のフェス推しの登場まで五秒 竹岡佐緒理
【炎暑(中七)】
つよき火を焚きて炎暑の道なほす 桂信子
【炎暑(下五)】
下北の首のあたりの炎暑かな 佐藤鬼房
頸椎の組糸ほつれゆく炎暑 五十嵐秀彦
痩身の目玉が歩みくる炎暑 吉田成子
屋根ぶち抜きしガジュマルの炎暑かな 柏木博
名乗らぬ者扉を叩く炎暑かな 髙柳克弘