【新年の季語】松過(ぎ)

新年の季語(1月)】松過(ぎ)

正月飾りである「門松」を片付けたあとの日々のこと。

取り除いて不用になった門松は「小正月」の「左義長」(「どんど」)で焼く。

門松を飾っている期間のことを「松の内」、それを過ぎると「松過」となる。

松過ぐ」と動詞として用いられることもある。


【松過(上五)】
松過ぎの又も光陰矢の如く 高濱虚子
松すぎのはやくも今日といふ日かな 久保田万太郎
松過ぎの弁当つめてもらひけり 清水基吉
松過ぎの一日二日水の如 川崎展宏
松過ぎの波を納めて安芸の国 角川照子
松過の頰の老人めきてをり 嶋田麻紀
松過ぎの少し時計を進めけり 田中太朗
松過の塵吸ひよせてゐるテレビ 小川春休

【松過(中七)】

【松過(下五)】


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