【冬の季語】落葉焚

【冬の季語=三冬(11〜1月)】落葉焚

「落葉」をはき集めて燃やすこと。「おちばたき」または「おちばだき」と濁る。

初出は童謡の「たきび」の「たきびだ、たきびだ、おちばたき」だろうが、この歌は1941年作。戦後に小学校の音楽の教科書に採用されたことで普及したが、消防庁から「町角の焚き火は危険」「防火教育にさしつかえないよう考えて欲しい」と批判があった。それのため、教科書に掲載する際には挿絵に焚き火と人物だけでなく、火消し用の水が入ったバケツが描かれるようになったという。

なお、廃棄物の処理および清掃に関する法律の改正により、2001年からは廃棄物(ごみ)の野外焼却は原則禁止となっている。落葉などを野外で燃やすと、煙やダイオキシン類を発生させるだけでなく、建物などに火が移って火事になる危険性もあるため、燃やさずに収集日に「燃やせるごみ」として出すことが推奨される。


【落葉焚(上五)】
落葉焚男子と女子が揉めてゐる 佐藤りえ

【落葉焚(中七)】

【落葉焚(下五)】
てつぺんにまたすくひ足す落葉焚 藺草慶子


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