冬の季語

【冬の季語】冬薔薇

【冬の季語=三冬(11月〜1月)】冬薔薇

冬に咲く「薔薇」のこと。「ふゆばら」と四音で読むことも、「ふゆそうび」と五音で読むこともできる。後者の場合、歴史的仮名遣いは「ふゆさうび」となる。

遅れて「小春日和」などに咲き始める薔薇は色彩も美しいが、寒い中で咲く薔薇は葉も少なくて寒々しい。

日常語に近づけて「冬の薔薇」としても用いられる。


【冬薔薇(上五)】
冬薔薇石の天使に石の羽根 中村草田男
冬薔薇色のあけぼの焼跡に 石田波郷
冬薔薇のつぼみやさしく尖りたる 沢木欣一
冬薔薇や賞与劣りし一詩人 草間時彦
冬薔薇を選びゐるなり見守られ 千葉皓史
冬薔薇満場一致とはしづか 津川絵理子
冬薔薇鉛筆の線かたく光る 津川絵理子
冬薔薇を揺らしてゐたり未婚の指 日下野由季

【冬薔薇(中七)】

【冬薔薇(下五)】
汝が眼に映れとつぼむ冬薔薇を 細見綾子
筋通す女なりけり冬薔薇 小熊春江
新宿発は逃避行めき冬薔薇 新海あぐり
絵の前を時間過ぎ去る冬薔薇  神野紗希


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