【冬の季語】漱石忌

【冬の季語=仲冬(12月)】漱石忌

【ミニ解説】

小説家・英文学者の夏目漱石(1867~1916年)の忌日は、12月9日。

大学時代、子規と出会って、俳句を学びました。『草枕』は「俳句的小説」として有名。


【漱石忌(上五)】
漱石忌戻れば屋根の暗きかな  内田百閒
漱石忌余生ひそかにおくりけり 久保田万太郎
漱石忌枯野おほかた日が当り 森澄雄
漱石忌男に髭といふ虚勢 村上喜代子

【漱石忌(中七)】

【漱石忌(下五)】
早稲田の夜急にしぐれぬ漱石忌 松根東洋城
うつしゑのうすきあばたや漱石忌 日野草城
うす紅の和菓子の紙や漱石忌  有馬朗人
悪相の魚の美味なる漱石忌 菅原鬨也
菊判の重きを愛し漱石忌  西嶋あさ子
全集の二束三文漱石忌 遠藤若狭男
猫に顔見られゐるなり漱石忌 林淳実
野良猫に軒借られゐて漱石忌 尾池和子
新聞に雨の匂ひや漱石忌  片山由美子
フォークもて食ふ鮟鱇や漱石忌 日原傳
水と茶を選べて水の漱石忌 斉藤志歩


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