「野崎海芋のたべる歳時記」いくらの醤油漬け

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いくらの醤油漬け

oeufs de saumon marinés à la sauce soja


魚屋さんに「今日は生鮭が良いよ!筋子もキレイよー!」と声をかけられ、生筋子を衝動買いしてしまいました。秋鮭が旬を迎えていますね。

塩を入れたお湯でほぐして、出し昆布・酒・みりん・醤油を合わせたたれに漬け、きれいに透き通ったらいったん冷凍します(アニキサス除去のため)。

以前友人から「9月中のいくらは小粒で柔らか、10月に入ると皮が固くなる」と聞きました。わたしはどちらも好きですが、時期の短い生筋子、次に出会える保証はないので、9月の出回りはじめに一度は買っておくことにしています。

自分でほぐすと、いくらで買うよりずっとお得。炊きたてのご飯にたっぷりのせて食べられます。新米の出るのも楽しみですね。

ところで「イクラ」は、ロシア語の外来語。日本語では「はらこ」「はららご」(鮞)が元来の呼び方のようです。
鮭打、鮭小屋といった、鮭漁につわる季語もあります。産卵のために遡上してきた鮭を、木を削って作った「鮭打棒」で叩いて獲るのが「鮭打」。古来の漁法が、季語の中に名残を留めているのですね。

水裂いて今生の鮭のぼりけり  大串章

季語【鮭】【初鮭】【鮞】【はららご】【はらこ】【筋子】【いくら】【鮭打】【鮭網】【新米】【今年米】

*本記事は野崎海芋さんのInstagram( @kaiunozaki )より、ご本人の許可を得て、転載させていただいております。本家インスタもぜひご覧ください。


【執筆者プロフィール】
野崎 海芋(のざき・かいう)
フランス家庭料理教室を主宰。 「澤」俳句会同人、小澤實に師事。平成20年澤新人賞受賞。平成29年第一句集『浮上』上梓。俳人協会会員。



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