「雲母」
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謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼 石原八束【季語=謝肉祭(春)】
謝肉祭の仮面の奥にひすいの眼石原八束 どうもこの時期になると首周りが気になる。寒いからではない。また、近くに大きな鋏を持った女性がいないか、辺りを見渡してしまう。これは、怖い話やホラー映画の話ではな…
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個室のやうな明るさの冬来る 廣瀬直人【季語=冬来る(冬)】
個室のやうな明るさの冬来る廣瀬直人この作者の作としては、大…
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捨て櫂や暑気たゞならぬ皐月空 飯田蛇笏【季語=皐月(夏)】
捨て櫂や暑気たゞならぬ皐月空飯田蛇笏))ゴミ回収の規則に従…
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黒服の春暑き列上野出づ 飯田龍太【季語=春暑し(春)】
黒服の春暑き列上野出づ飯田龍太))この句を作者名を伏せて突…
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大寒の一戸もかくれなき故郷 飯田龍太【季語=大寒(冬)】
大寒の一戸もかくれなき故郷飯田龍太(『童眸』)大寒といえば…
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氷上の暮色ひしめく風の中 廣瀬直人【季語=氷(冬)】
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木琴のきこゆる風も罌粟畠 岩田潔【季語=罌粟(夏)】
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麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜 飯田蛇笏【季語=夏めく(夏)】
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大年の夜に入る多摩の流れかな 飯田龍太【季語=大年(冬)】
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極月の空青々と追ふものなし 金田咲子【季語=極月(冬)】
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白息の駿馬かくれもなき曠野 飯田龍太【季語=白息(冬)】
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抱く吾子も梅雨の重みといふべしや 飯田龍太【季語=梅雨(夏)】