なり

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    わが畑もおそろかならず麦は穂に篠田悌二郎(秋桜子編「聖戦俳句集」1933年)今、作者名その他の情報を入れずにこの句を読んだとしたら、どう鑑賞されるであろう。趣味の自家菜園で麦を作るというのはあまり聞…

  2. きりぎりす飼ふは死を飼ふ業ならむ 齋藤玄【季語=螽蟖(秋)】

    きりぎりす飼ふは死を飼ふ業ならむ齋藤玄立秋を過ぎ、はやキリ…

  3. ひまわりと俺たちなんだか美男子なり 谷佳紀【季語=ひまわり(夏)】

    ひまわりと俺たちなんだか美男子なり谷佳紀セクト・ポクリット…

  4. 水底を涼しき風のわたるなり 会津八一【季語=涼し(夏)】

    水底を涼しき風のわたるなり会津八一(上村占魚『会津八一俳句私解』昭和58年…

  5. 吸呑の中の新茶の色なりし 梅田津【季語=新茶(夏)】

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