宇多喜代子
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黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる 宇多喜代子【季語=黒鯛(夏)】
黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる宇多喜代子(『宇多喜代子俳句集成』)故郷の家のすぐそばに潮の上がってくる川があって、子どもの頃に釣りなどをしてさんざん海や川に親しんで育ってきた経験からの勝手な印象なのだ…
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麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
麦よ死は黄一色と思いこむ宇多喜代子「麦よ」という措辞からは…
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ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず 有馬朗人【季語=涅槃図(春)】
ひざにゐて猫涅槃図に間に合はず)有馬朗人) 神保町には縁が…
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【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#5
【連載】もしあの俳人が歌人だったらSession#5このコーナーは、気鋭の…
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【巻頭言】地球を損なわずに歩く――〈3.11〉以後の俳句をめぐる断想
【巻頭言】地球を損なわずに歩く――〈3.11〉以後の俳句をめぐる断想…
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花臭木に蝶のせはしや浮かび沈み 本井英【季語=臭木の花(秋)】
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ペスト黒死病コレラは虎列刺コロナは何と 宇多喜代子【季語=コレラ(夏)】
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サマーセーター前後不明を着こなしぬ 宇多喜代子【季語=サマーセーター(夏)】
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夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子【季語=夏落葉(夏)】