タグ:宇多喜代子
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花臭木に蝶のせはしや浮かび沈み 本井英【季語=臭木の花(秋)】
花臭木に蝶のせはしや浮かび沈み 本井英 クサギの花は、五つに細く裂ける可憐な白花と、それを支える真っ赤な萼が特徴的。名前のもとになっている悪臭は、葉っぱから発せられるもの。 花はいい香り…詳細を見る -
ペスト黒死病コレラは虎列刺コロナは何と 宇多喜代子【季語=コレラ(夏)】
ペスト黒死病コレラは虎列刺コロナは何と 宇多喜代子 ヨーロッパ中世を混乱に陥れたペストは、感染者の皮膚が内出血によって紫黒色になることから「黒死病」と呼ばれる。 20世紀初頭…詳細を見る -
サマーセーター前後不明を着こなしぬ 宇多喜代子【季語=サマーセーター(夏)】
サマーセーター前後不明を着こなしぬ 宇多喜代子 サマーセーターは素っ気ない。 とくに丸首の、ゆったりした素材のセーターならば、よくよく見て着たのに、前後が逆だったりすることがあるだろう。 …詳細を見る -
夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子【季語=夏落葉(夏)】
夏落葉降るや起ちても座りても 宇多喜代子 時代を感じさせない句だ。かつてあったかもしれないし、なかったかもしれない。常磐木落葉(ときわぎおちば)という季語もあるとおり、夏に葉が落ちるのは、秋になるとどんぐ…詳細を見る