「泉」

  1. 冬の水突つつく指を映しけり 千葉皓史【季語=冬の水(冬)】

    冬の水突つつく指を映しけり千葉皓史 先に待ち合わせ場所に来ている友人の背後から「わっ!」と言ってびっくりさせようとそっと近づく。しかしその姿はガラス戸にすべて映っていてバレていた。今回とりあげた句か…

  2. 片足はみづうみに立ち秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】

    片足はみづうみに立ち秋の人藤本夕衣私は俳句のほかに合唱もや…

  3. 鵙の朝肋あはれにかき抱く 石田波郷【季語=鵙(秋)】

    鵙の朝肋あはれにかき抱く石田波郷お元気ですか?今年…

  4. 起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美【季語=爽涼(秋)】

    起座し得て爽涼の風背を渡る肥田埜勝美毎年のことですが、立秋…

  5. 昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】

    昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり伊藤麻美 ある人からのメッセ…

  6. 大揺れのもののおもてを蟻の道 千葉皓史【季語=蟻(夏)】

  7. 春の雁うすうす果てし旅の恋 小林康治【季語=春の雁(春)】

  8. 底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】

  9. 木の根明く仔牛らに灯のひとつづつ 陽美保子【季語=木の根明く(春)】

  10. 神保町に銀漢亭があったころ【第93回】井上弘美

  11. 暖房や絵本の熊は家に住み 川島葵【季語=暖房(冬)】

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  2. ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき 桂信子【季語=梅雨(夏)】
  3. こほろぎや女の髪の闇あたたか 竹岡一郎【季語=蟋蟀(秋)】
  4. 白衣とて胸に少しの香水を 坊城中子【季語=香水(夏)】
  5. ここまでは来たよとモアイ置いていく 大川博幸
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