1. 泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】

    泣きながら白鳥打てば雪がふる)松下カロ(『白鳥句集』深夜叢書社 2016年7月)泣きながら打っているのは「白鳥」そのものであって、そうではない。打たれている白鳥に、人間の力ではどうすることもできない…

  2. 「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で 楠本憲吉【季語=林檎(秋)】

    「ぺットでいいの」林檎が好きで泣き虫で楠本憲吉『楠本憲吉集』…

  3. つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて 岡井隆

    つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ 先に時が満ちてて岡井隆…

  4. ある年の子規忌の雨に虚子が立つ 岸本尚毅【季語=子規忌(秋)】

    ある年の子規忌の雨に虚子が立つ岸本尚毅虚子の心中を慮る句で…

  5. すばらしい乳房だ蚊が居る 尾崎放哉【季語=蚊(夏)】

    すばらしい乳房だ蚊が居る尾崎放哉(『増補決定版尾崎放哉全句集』春秋社)…

  6. ががんぼの何が幸せ不幸せ 今井肖子【季語=ががんぼ(夏)】

  7. ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう 齋藤史

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  9. 無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)

  10. さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草之【季語=さくらんぼ(夏)】

  11. 六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】

  12. 田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】

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