【秋の季語(初秋=8月)】銀漢
【ミニ解説】
「天の川」のこと。
かつて神保町には、七夕生まれの俳人・伊藤伊那男が経営する飲み屋「銀漢亭」がありました。
【銀漢(上五)】
銀漢の奥のさみしき人通り 鳴戸奈菜
銀漢や合はせ鏡のやうな路地 天野小石
銀漢や兄弟多き曲馬団 日原傳
銀漢や三つの国の銀貨持ち 中田尚子
銀漢の遥か手前でバスを降り 望月周
銀漢はびしょ濡れのまま街の上 月野ぽぽな
銀漢を荒野のごとく見はるかす 堀本裕樹
【銀漢(中七)】
妻と寝て銀漢の尾に父母います 鷹羽狩行
一声を発し銀漢跳び越える 近恵
【銀漢(下五)】