【冬の季語=三冬(11月〜1月)】冬の月
「月」といえば、俳句では秋の季語。
冬になってから見る月は、乾燥して冷え込んだ冬の夜空にあって、鋭利に見え、静謐なたたずまいである。
「寒月」というと、本来的には冬の月と同意だが、さらに凍てつき、冷え冷えとした月の感じが強い。「月冴ゆる」「月氷る」などと使われることもある。
【冬の月(上五)】
冬の月寂寞として高きかな 日野草城
冬の月旅に少しの化粧品 岡田由季
【冬の月(中七)】
【冬の月(下五)】
此木戸や錠のさされて冬の月 其角
屋根の上に火事見る人や冬の月 正岡子規
光琳の兎も見えて冬の月 中西夕紀