六月ごろ、青々とした先の尖った葉の上に、白っぽい小さな六弁花を多数つける。冬の季語となっている「南天の実」のつややかな赤色とは対照的に、花にはひっそりとした奥ゆかしさがある。
「花南天」とも。
【南天の花(上五)】南天の花にかくれて人嫌ひ 鷹羽狩行
【南天の花(中七)】
【南天の花(下五)】
しまうまがシャツ着て跳ねて夏来る 富安風生【季語=夏来る(夏)】
熟れ麦はほろびのひかり夕日また 石原舟月【季語=熟れ麦(夏)】
Copyright © セクト・ポクリット All rights reserved.