
草餅や予定なき日も見る手帳
星野高士
2月から担当させていただいた「ハイクノミカタ」。私・白井飛露の担当は今回が最後。ラストは師である星野高士さんの句を。「渾沌」(深夜叢書社発行・2022年刊)より。
数年前、句会の忘年会の余興で「高士カルトQ」なるクイズの作成を担当しました。問題と回答は、例えば……
Q.高士先生が初めて玉藻句会に参加したのはいくつの時でしょう?
正解は「小学5年生のとき」
Q.星野立子から高士少年へのプレゼントの定番だったものは?
〈プラモデル/ジグソーパズル/知恵の輪〉の三択で
正解は「知恵の輪」
Q.10~20代の高士青年。定番のデートスポットはどこだった?
〈江ノ島/葉山/横浜〉の三択で
正解は「横浜」
などなど。そんな問題と回答の中で、会場が一番どよめいたのは
Q.2019年1月1日から今日までで、高士先生が参加した句会と吟行は計いくつでしょう?
という問題に対する
「267回」という正解。
「俳句関係の仕事をした日」ではなく、句会・吟行で高士先生も出句をされた日なのがポイント。句会では、毎回新しい句を作っていると話す先生のタフさと作句数の多さに、改めて一同は驚愕したのでした。
先生は選句、結社誌の編集、俳句雑誌への寄稿、俳句大会の選者などももちろん務められ、最近はテレビ朝日の番組「日曜マイチョイス」では、タレント顔負けの活躍ぶりです。4月からはNHK俳句でも選者を務められます。
この句のような「予定なき日」なんて年間を通して1日も無いのでは!? とさすがに心配になるほどです。なんでこんなに忙しくても大丈夫なのか?と聞く声に「これはもう、俳句が好きだから、なんだよね」と笑顔で答える高士先生。高濱虚子をルーツに持つ「俳句の家系」に生まれた宿命を軽やかに背負うこの師について、これからも俳句も、人生の楽しみ方も学んでいきたいと思います。
(白井飛露)

【執筆者プロフィール】
白井飛露(しらい・ひろ) (本名・聡子)
1977年、千葉県野田市生まれ。流山市在住。2010年「かぞの会」参加、2012年「大倉句会」参加。「玉藻」「銀漢」同人。俳人協会会員。
旅行雑誌の編集プロダクション、ゴルフ雑誌出版社勤務などを経て、(株)ウインダムにて展覧会や美術展のPRに携わる。一般社団法人10000日記念日代表。
2025年11月に初句集『輪郭』(朔出版)上梓。