【夏の季語】鯉幟

【夏の季語=初夏(5月)】鯉幟

男の子の成長を祝う「端午」の節句には、数日前から「幟」を立てる風習があった。江戸時代の武家から始まったもの。

とくに鯉のかたちをしたものを「鯉幟」という。初夏の風に吹かれるさまは、見ていても心地よい。

歴史的仮名遣いだと「こひのぼり」。


【鯉幟(上五)】
鯉幟ポプラは雲を呼びにけり 川端茅舎
鯉幟風に飽きたる尾を煽り 鷹羽狩行
鯉幟ストッキングはすぐ乾く 恩田侑布子

【鯉幟(中七)】

【鯉幟(下五)】
浦風のなくて眠れり鯉幟 阿部みどり女
うなぎ屋も立つ遠州の鯉幟 阿波野青畝
ラブホテルなども眺めや鯉幟 藤田湘子



関連記事