冬の季語

【冬の季語】鬼やらい

【冬の季語=晩冬(2月)】鬼やらい

節分」に「豆を撒く」こと。

動詞的に「鬼やらう」として使うこともある。

歴史的仮名遣いだと「鬼やらひ」。


【鬼やらい(上五)】
赤鬼は日本の鬼鬼やらひ 石田波郷

【鬼やらい(中七)】
かといつて鬼やらひにも礼儀はある 五十嵐箏曲

【鬼やらい(下五)】
道ばたの雪の伏屋の鬼やらひ 高浜虚子
またたきて星大粒や鬼やらひ 森澄雄
廂より夜空はじまる鬼やらひ 廣瀬直人
灯のいろを踏めば氷や鬼やらひ 長谷川櫂
夕方の石のしづかな鬼やらひ 田口茉於


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【春の季語】永き日
  2. 【冬の季語】風花
  3. 【春の季語】菜の花
  4. 【冬の季語】掘炬燵
  5. 【春の季語】春風
  6. 【秋の季語】山椒の実
  7. 【馬の俳句】
  8. 【夏の季語】涼しい

おすすめ記事

  1. 年玉受く何も握れぬ手でありしが 髙柳克弘【季語=年玉(新年)】
  2. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第27回】熊本・江津湖と中村汀女
  3. 或るときのたつた一つの干葡萄 阿部青鞋
  4. 百代の過客しんがりに猫の子も 加藤楸邨【季語=猫の子(春)】
  5. 【夏の季語】梅雨の月
  6. 【秋の季語】穴惑
  7. ほととぎす孝君零君ききたまへ 京極杞陽【季語=時鳥(夏)】
  8. 秋茄子の漬け色不倫めけるかな 岸田稚魚【季語=秋茄子(秋)】
  9. ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司【季語=すすき(秋)】
  10. 春一番競馬新聞空を行く 水原春郎【季語=春一番(春)】

Pickup記事

  1. 南天のはやくもつけし実のあまた 中川宋淵【季語=南天の実(冬)】
  2. 【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第8回】
  3. 【秋の季語】秋刀魚
  4. 愛かなしつめたき目玉舐めたれば 榮猿丸【季語=冷たし(冬)】
  5. 【新年の季語】雑煮
  6. 雛節句一夜過ぎ早や二夜過ぎ 星野立子【季語=雛節句(春)】
  7. 来よ来よと梅の月ヶ瀬より電話 田畑美穂女【季語=梅 (春)】
  8. 噴水に睡り足らざる男たち  澤好摩【季語=噴水(夏)】
  9. 大年の夜に入る多摩の流れかな 飯田龍太【季語=大年(冬)】
  10. 【連載】新しい短歌をさがして【3】服部崇
PAGE TOP