「節分」に「豆を撒く」こと。「鬼やらひ」ともいう。
名詞で「豆撒」と使われることもある。
「豆(を)打つ」とも。
【豆撒く(上五)】豆撒きし枕べのまま寝ぬるべし 皆吉爽雨豆撒くや妻のうしろのくらがりに 小林康治豆撒く子心に鬼をまだ持たず 山田みづえ豆撒くや身に一匹の鬼育て 伊藤伊那男豆撒くやこの世この恋ひとつきり 仙田洋子
【豆撒く(中七)】病室に豆撒きて妻帰りけり 石田波郷惜しみなく豆を撒きたる後始末 黒川悦子
【豆撒く(下五)】わが部屋に最も多く豆撒かれ 阿部みどり女
【冬の季語】豆撒
福笹につけてもらひし何やかや 高濱年尾【季語=福笹(冬)】
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